世界的な女性登山家谷口けいさんが北海道の大雪山系の黒岳で遭難という記事を見て、驚いた。
しかも「登山界のアカデミー賞」と呼ばれ優れた登山家に贈られるフランスの「ピオレドール(黄金のピッケル)賞」を女性で初めて受賞した世界的な登山家。
黒岳は、夏に登ったことがある。
登山家が遭難するような所か?と思ったんだけど、登山道とは離れた「北壁」と呼ばれる急な岩登りのルートを登っていたらしい。
しかも、難所を越えて目的の山頂付近にほぼ達したところで、谷口さんは「用を足す」と告げ、安全のため仲間とつないでいたロープを外し、少し離れた岩場の陰に行って、戻ってこなかった。
両手の手袋が残されていて、滑落時にできるような跡が見つかったそうだ。
不運としか言いようがない。
こういうこともあるんだね。
黒岳。 登った後、お鉢めぐりから振り返って撮った。
「北壁」とは、左の岩のこぶのある所かな。
大雪山系は凄い山である。
北東にある黒岳と南西にある旭岳の間に、広大な火口がある。
火口内の荒々しい山肌。
火山ガスが出ているので、ここに降りることは禁止されている。
しかも、この火口の中を、川が流れているんだから驚きだ。
こんなの見たことがない。
火口湖ならいくらでもあるよ。 しかし、川はない。
その雄大さがわかる1枚。
これは、お気に入り。
朝霧が幻想的だった。