経済の危うさがわかる世界の銀行の不良債権比率。

 世界10大経済大国の不良債権比率が載っている記事を見た。

イタリア : 16.4%
インド : 9.6%  (約23兆2000億円)
ブラジル : 3.7%
フランス : 3.4%
ドイツ : 1.7%
中国 : 1.7%
日本 : 1.3%
米国 : 1.1%
英国 : 1%
カナダ : 0.5%

 イタリアの銀行の不良債権問題が良く記事になっているけど、こう見ると、断トツにでかいなあ。 
こりゃあ、国が資金を投入しないことにはどうにもならないかも知れない。

 過去と比較したくなる。
 日本と米国ではバブル生成の過程も崩壊のきっかけも異なるが、バブルが崩壊するマクロ経済な水準というのは、ほぼ一致していて、融資残高がGDPの1.5倍~1.6倍を超えてくると危ない。

 日本のバブル崩壊と米国のリーマンショックでは不良債権の割合もほぼ同じであった。日本は不良債権処理にほぼ100兆円を、米国では3兆ドルを費やした。この金額の総融資残高に占める割合は、日本が12.7%、米国が13.6%。
イタリア壊滅だろう。 これは、いつ経済危機に陥るかわかったもんじゃない。

 興味があるのは、中国だけど、中国の数字は政府発表の数値みたいだから、大嘘だろう。
中国の不良債権残高は12.5兆元(日本円で約190兆円)と日本総合研究所では試算されている。
不良債権が昨年の与信残高の15~19%だとの推計もある。
これもやばいだろう。

 IMFの推計で中国の企業債務が2015年末にGDPの200%超に達し、バブル期の日本に匹敵する状況になってきている。
一つの推計として、企業債務を基に考えた場合、企業債務対GDP比は日本のバブルが崩壊した時、日本のピークは1993年219.5%。このときの企業向け債務残高は670兆円の水準であり、このうちの15%(100兆円)が不良債権になっている。
一方、2016年9月末の中国の非金融企業向けの債務残高は17.4兆ドル(約1790兆円)であり、日本と同様に15%が不良債権と考えれば、 270兆円程度と推定されるそうだ。

 なるほど~。
米国のリーマンショックの時には、3兆ドルを費やしたから、それに匹敵する額だね。
これは、何かのきっかけで突然来るね。
それは、北朝鮮問題かもしれない。

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