ロンドンのDeepMindにより開発された囲碁AI「AlphaGo」が、昨年前世界チャンピオンのイ・セドルを破って、世界を驚かせた。
将棋界でも、第2期電王戦で、PONANZA(ポナンザ)が佐藤天彦名人に2連勝して、将棋ソフトが棋士を上回ったことが、完全に認知された。
今や、将棋ソフトは、ソフト同士の対戦やさらには、自分との対戦による自己学習で強くなっているという話は聞いていたのだが。
今回、DeepMindは、過去の試合データを使わず、自己対局のみでスキルアップする新囲碁AI「AlphaGo Zero」を発表したそうだ(こちら)。
「AlphaGo Zero」には、囲碁のルール以外をいっさい与えず、強化学習式で自分自身と対戦させたところ、最初は初心者のような対局を行っていたが、3日目には韓国のプロ棋士・李世ドル氏を破った初代AlphaGoに100対0で勝ち、40日目には5月の引退後も成長していた最新版AlphaGoにも完勝した。
これは、凄い。 100戦全勝というのは、圧倒的な差。
コンピューターは間違わないというのもあるけど。
ポイントは、プロ棋士の対局記録を用いなかったところだね。
プロ棋士の対局記録を使うと、弱くなるということ。
これは、衝撃的だ。
成長スピードも恐ろしく速い。
10年もすれば、世界は劇的に変わるだろうね。
AIが出来ることはAIに任せて、人はAIに出来ないことだけをやるようになるんだろうなあ。