米国株暴落の予兆チャートとして知られる「ヒンデンブルグ・オーメン」が2年ぶりに点灯したそうだ。
「ヒンデンブルグ・オーメン」の呼称は、1937年米国で発生したドイツの飛行船「ヒンデンブルク号」の爆発・炎上事故に由来し、オーメンとは「良くないことが起こる前兆」という意味があります、とのこと。
『オーメン』と言えば、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンが主人公のアメリカのホラー映画を思い出す、如何にも物々しい名前。
それはそれとして、「ヒンデンブルグ・オーメン」がどれだけ信用できる指標なのか気になるところ。
ヒンデンブルグ・オーメンの発生条件は、ちゃんと各種の数値で定義されているが、ピンと来ないな。
問題は、過去どうだったかということ。
過去のデータによれば、ヒンデンブルグ・オーメンが確認された後、以下のようなことが起こると言われています。また、本シグナルが発生しても暴落しないケースもありますが、1985年以降では、米株式市場が暴落した際は、いずれの場合も本シグナルが現れたそうです。
・77%の確率で株価は5%以上下落する
・パニック売りとなる可能性は41%と算出されている
・重大なクラッシュとなる可能性は24%と算出されている
例えば、2014年から2016年の間に、オーメンが点灯した8回のうち、4回に顕著な下落が認められたという。(①2014年5月 ②2014年9月 ③2014年12月 ④2015年1月 ⑤2015年3月 ⑥2015年6月 ⑦2015年12月 ⑧2016年12月)
過去5年のNYダウの推移。
なるほど、割と当たっていると言えそうだ。
政治的な理由や金融政策で発生した下落を予想できていないだけで、金融市場の変動は、予想できているような気もする。
発生すると1か月間は有効とされるらしいので、しばらく株買いは控えた方がいいような気がする。