京都国立博物館で「坂本竜馬展」を見てきた。
あまり期待してなかったんだけど、意外と良かった。
予想通り、坂本龍馬の手紙が並べられている。
けど、これが良かった。
勿論、読めないので、内容が紹介されているのだが、読んでいると、昔読んだ、司馬遼太郎の「竜馬が行く」の中身がよみがえってくる。
何回か読んだからね。
千葉周作の弟・定吉道場で剣の修行をしていた時代、その免許目録なんかを見ていると、そこの娘・さな子との恋なんだかわからない話を思い出したりしてくる。
勝海舟を「日本第一の人物」と慕って、弟子になり、神戸海軍操練所の設立に奔走したり、かの有名な大政奉還前の頃の船中八策の書かれた手紙を見たりすると、幕末の頃の武士たちの熱い思いが胸に迫ってきて、感動してしまった。
やはり、実物を見ると、違う。 感情移入する。
竜馬がお龍と日本最初の新婚旅行に行き、高千穂峰に登った話を、姉の乙女に報告した手紙が面白かった。
高千穂峰の絵も書いていて、高千穂峰斜面のガレ場が滑りやすくて、少し泣きそうになったと書かれていた。
そうなんだよな。
自分も登ったけど、あのガレ場は滑りやすくて、しかも距離も長いので本当に嫌になった。
赤い地面の手前のあたりかな。
高千穂峰の頂上にある天の逆鉾のことも書かれていた。
昔からあったのか。 いつからあるんだろう。
ついでに、頂上から見た景色を。
丁度、雲間から薄日が差していて、神が降臨するかのような雰囲気になったのを思い出したよ。
また、司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読み返したくなった。