前回、日銀のETF購入が1日の株価の動きに影響を与えていることについて、例を挙げて記事を書いた。
昨日、また面白い例が出てきた。
ポイントは、
・前場、TOPIXの下落率がx%よりも大きかったらETF買い入れが実施される。
(x%は、-0.4%と考えているが、はっきりしない。)
・日銀のETF購入は、13時から始まって14時半には終わる。
日銀のETF購入があった日
8/10の日経平均の株価の推移(始値からの差分)。 日銀のETF購入:有。 x=-0.41%
日銀のETF購入があるだろうと予測されたが、なかった日
8/18の日経平均の株価の推移(始値からの差分)。 日銀のETF購入:無し。 x=-0.38%
解説は、前回の記事を見てください。
そして、昨日の場合、
8/25の日経平均の株価の推移(始値からの差分)。 x=-0.32%
これを見て、日銀のETF購入があったか、なかったか、どちらだと思います。
形は日銀のETF購入がなかった8/18に似ている。
8/18のそれをぺしゃんこにした形である。
TOPIXの下落率x%も-0.4%に達していなかったし。
1日の株価の変動量も小さい、面白味のない日だった。
日銀のETF購入は、なかったんだろうなと思っていたし、ヘッジファンドも反応しなかったと思っていたんだが。
ところが、この日、日銀のETF購入があった。
これには、驚いた。
これは、どういうことだ、と考えた。
それで、出た結論は、日銀のETF購入は、その日の株価の変動に大して影響を与えない、ということだ。
日銀のETF購入を市場が過大に評価して、その思惑が株価を大きく動かしているのだ、ということ。
ETF購入金額が707億円と倍増して、これは凄いと過大に考えてしまったのだろう。
この昨日の株価の動きを見て、市場がどう考えるかだね。
以前のように、日銀のETF購入を気にする必要なんてないと考えれば、株価の動きも以前のように戻るだろう。
取引量も増えるんじゃないかな。
ただ、しばらくは引きずると思う。
変動パターンをうまく読んで、儲けていきたいね。