東京都美術館で
「10:45現在でついに320分待ち!!」
「本日、シルバー無料デイだけど、一時、入場320分待ちって、一体、何なの? 5時間20分待ちは凄い!」
という事件が起こったようだ(こちら)。
何でしょう。
「伊藤若冲展」。
江戸時代の絵師。
ここ十数年で、人気がうなぎのぼり。
それにしても、5時間待ちの行列とは凄い。
自分ならとてもじゃないが無理だな。 1時間が限度だ。
若冲人気に火が付いたのは、2000年に京都国立博物館で開催された「没後200年若冲展」からだ。
自分も若冲が何者か知らずに、どんな絵が見れるのかな?と見に行った。
そしたら度肝をぬかれた。
勿論、絵は超絶的に巧いのだが、驚いたのはこの絵。
「樹下鳥獣図屏風」
拡大すると、
昔の風呂屋のタイル絵みたいに、升目に色が塗られて絵が描かれているのである。
これが、江戸時代の絵か?ぶっ飛んでいると思った。
随分見てるけど、絵を見て、これほど驚いたことはなかった。
この展覧会は自分だけでなく多くの人にインパクトがあったようだ。
若冲人気に火が付いた。
それ以来、多くの若冲の絵が展覧会に出されるようになった。
今回の東京都美術館の「伊藤若冲展」では、若冲が心血をそそいだ超絶技巧の絵「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が初めて東京で一度にお披露目されるている。
普段は、持ち主の宮内庁の三の丸尚蔵館で毎年?数点ずつ展示されてたようで、一度に見られるのはもう数十年はないだろう。
それもあって、凄い行列のできるほどの人気になっているのだろう。
2000年以来、自分も見たいなあと思っていて、実は2007年、京都の相国寺承天閣美術館での「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」で見たことがあるのである。
一例を載せると、
「白鳳」の羽根の超絶技巧たるや。
このような絵が33幅、「釈迦三尊像」を中心に一部屋の四方に取り囲むように飾られていたのは、圧巻だったなあ。
あれから9年も経ったのか。
いろいろあったな。
東京の人には、オススメ。
行列を苦にしないならだけど。