以前、「この10年間で、海外投資家が日本株を30兆円買い越し、日本人が30兆円売り越した。」という記事を書いた。
今回は、昨年についてもう少し詳細な分類データについて書こう。
2010~2015年の投資主体別売買動向。
※単位:兆円。 ピンク:1兆円以上、灰色:マイナス
2015年の買い越し上位は、事業法人(自社&他社株買い)、信託銀行(GPIF、日銀等による購入含む)、個人信用、自己計(証券会社自ら行った売買)という順だった。
驚きは、事業法人(一般の会社)が一番多かったこと。
会社は儲けて余った金を自社&他社株買いに随分回しているようだ。
GPIF、日銀等が信託銀行を通して株を売買しているので、信託銀行が多いのは当然だろうが、事業法人が信託銀行を上回ったのが、返す返すも驚き。
個人の信用買いも随分多い。
個人の信用買いは、上半期に多かったようだ。
証券会社自ら行った売買も、多額の買い越し。
これは、なぜだろう。
一方、売り越しは、個人の現金が圧倒的に多い。
それは変わらない傾向。
海外投資家は、2015年時点でもう売り越してたみたいだ。
年明けてから、海外投資家は猛烈に売り越している(記事)。
日本人は個人も法人も自分もそうだが、逆張りを好む。 海外投資家は順張り。
だから、個人がどう動くかが、今後の株価の争点。
もうそろそろ、買い支えて欲しいもんだ。