黒木瞳が、朝日新聞の木曜夕刊にエッセイ「ひみつのHちゃん」を書いている。
黒木瞳には、文才がある。 それを知っているので、読んでいる。
昨日のは、面白かった。
結婚前に、彼女は夫に「私はお料理はできません」と言った。
夫は「いいよ」と答え、家に帰って、それを母親に話したそうだ。
すると、姑は、「お料理はバカでも出来ます」と息子に言ったらしい。
それを聞かされた、彼女は、絶句した。
それで発奮して、料理上手になったらしい。
ホントはどうか知らないが、彼女と姑は仲がいい。
「お料理はバカでも出来ます」は、名ゼリフだなあ。
感心した。
自分も料理はするけど、レシピさえあれば、それなりにおいしい料理は、苦もなくできる。
勿論、味見しながら、絶妙の味にするのは、別だけど。
姑さんは、どういう気持ちで言ったのだろう。
料理はできませんなんて、甘えたこと言ってんじゃないわよ、なのか?
そうなったように、彼女を発奮させるために言ったのか?
勿論前者だろうな。 というか、前者の味付けがある。
昔読んだ、彼女のエッセイ「わたくしが泣く時」と「夫の浮わ気」は、面白い。
ユーモアがあるし、黒木瞳が目に浮かぶような、そういう文章である。
オススメ。