以前、「イギリスで感染拡大。 デルタ株には、ワクチンも効かないのかな。」という記事を書いた。
イギリスでワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、新型コロナウイルスの感染拡大がまた起こってきた。
どうやら、ワクチンはデルタ株の感染防止には、顕著な効果はなくて、しかし重症化には効果があるという感じで、今後のデータ待ちということだった。
そして、イスラエルでもっと明らかなデータが出て来たようだ(こちら)。
新型コロナウイルスの感染を防ぐ米ファイザー・独ビオンテック製ワクチンの有効性がイスラエルで大幅に低下したことが明らかになった。変異株「デルタ」の感染拡大と制限措置の緩和が理由だと、同国保健省のデータを引用してニュースウェブサイトのYネットが伝えた。
イスラエルでは5月2日から6月5日まで、ファイザー製ワクチンの有効性は94.3%に上っていた。だが、政府が感染対策の制限措置を撤廃した5日後に当たる6月6日から7月初めまででは、有効性は64%に低下した。有症状を防ぐ効果も同様の低下が見られたという。
だが、入院や重症化の防止では高い効果が保たれていた。同ワクチンの入院を防ぐ効果は5月2日から6月5日までが98.2%、6月6日から7月3日まででも93%。重症化に対する有効性も同程度の低下だったという。
これらの数字は、イスラエルの新規感染の多くがワクチン接種済みの人だが、重症患者は緩やかにしか増加していないという保健省のデータに一致すると、Yネットは指摘。同ウェブサイトによると、2日は新規感染の55%がワクチン接種済みの人だった。
イスラエルでも、ワクチンはデルタ株の感染防止には、顕著な効果はなくて、しかし重症化には効果があるというデータが出て来たということだな。
厄介だなあ。 しかし、ワクチン接種で重症化しないなら、インフルエンザみたいなものと考えられるようになるかもなあ。