宮崎駿の漫画「風の谷のナウシカ」(全7巻)が昼夜通しの新作歌舞伎として、東京・新橋演舞場で12月6日から上演される。 歌舞伎俳優、尾上菊之助の「ぜひ歌舞伎として上演したい」という強い思いから約5年前に動き出した。ナウシカ役が菊之助とクシャナ役が中村七之助とのこと。
これは、驚きだな。
鈴木敏夫スタジオジブリ代表取締役プロデューサーは「本当に精魂込めて、自分の思っているものをすべてぶつけた作品」と宮崎監督の思いを披露。これまで監督は実写映画化の話などをすべて断ってきたため、歌舞伎化についても「当然、断ると思っていた」が、「『やろうよ』と言ってくれた」と明かした。
驚きの理由は、宮崎監督が、実写映画化の話などをすべて断ってきたのを知っていたからということと、この漫画原作が全7巻相当で相当に長い作品で、1本の映画に纏めるのは無理で、TVシリーズ化しないと無理だと思っていた。
それを、歌舞伎にするんだからなあ。
歌舞伎にすると、漫画原作や映画のナウシカとは、かなり違ったものになるだろうから、宮崎監督もokをだしたのかな?
脚本には、原作が忠実に描かれているという。演出家で劇作家の「G2」は「あくまで歌舞伎という手法にのっとってやりたい」とし、原作に登場する空を飛ぶシーンや王蟲(オーム)、巨神兵などではケレン味を出すという。
演出は相当難しいだろうと思ったけど、「G2」って誰だ?
まあ、失敗するイメージしか湧かない。
さて、漫画「風の谷のナウシカ」(全7巻)は、凄い作品で、宮崎駿の代表作だね。
映画のナウシカは、漫画の一部を切り取ったに過ぎない。
漫画のナウシカは、壮大で悲観的でいて、しかし最後には希望を持たせる宮崎駿の思想が如実に現れている作品。
とってつけたような希望だけど。 生きるということが希望なんだよ、ということなんだろう。
この漫画を読んで、宮崎駿って凄いなと思った。
アニメ作品ではわからない宮崎監督の背後にある物を知った。
それがあるから、アニメが強いメッセージ性を放っているんだと思う。
現代日本を代表する芸術家の一人と言わせる作品だった。