日本はもう成長しなくていいんじゃないかな、ということは何となく思っていた。
失われた20年と言われ、経済成長が止まっている。
しかし、社会インフラはどうなっているだろう。
恐らく、世界一便利な国になっている。
ネットで世界の人々の日本に関するコメントなどを見ていると、そう感じる。
低経済成長の一因は、国が経済成長に回すお金を社会インフラの充実に回してきたからではないだろうか。
経済誌で「ふたつのオリンピック 東京1964/2020」や「東京アンダーワールド」の作者・ロバート ホワイティングのインタビュー記事を読んだ。
1962年に米国空軍の諜報部員として東京に来日してきて、日本の裏社会やスポーツ界を知り、ナベツネの英語教師をしていたという面白い経歴の持ち主。 その後、軍隊を除隊、国連勤務の日本人女性と結婚、彼女の赴任地の世界中の諸都市で暮らしたことがあるそうだ。
そういう人が、色々語っていることが面白い。
日本はとても成長した。この56年間で子供から大人に成長した、と。
日本人の戦後の目標は、アメリカを乗り越えることで、バブル期には日本は世界一のお金持ちの国になった。
目標を達成したから、目標がなくなってしまった。
それでも、バブル崩壊後、東京の建設ラッシュは続いた。凄いことだと。
世界中の都市に住んだけれど、東京が世界一の都市だと。
交通が便利、清潔、安全、医療をいい、教育レベルも高い、ミシュランの店数も世界一、それで十分じゃないですか。
日本は戦後から経済成長に夢中だったけど、もう成長する必要はない。
日本には優れた文化がある。
文化と人生を大事にする。 国の経済が世界一じゃなくても、別に良いではないでしょうかと。
そうなんだよなあ~と思った。
経済成長はもういいんじゃないか。 しかし、現状維持を図ろうとすると、衰退していくのは世の常だ。
日本人は成長や目標が大好きだ。
自分なんかでもリタイアしても、色々なことで成長したいと思うもんなあ。
ジャンプでも少年が成長していく漫画が王道で人気がある。
目標とする指標を経済ではなく、社会インフラとか生活のしやすさを数値化したような新しい指標に変えれたら、いいんだけどなあ。
コメント
インフラ充実させてきたどころか20年以上すごい勢いで公共投資削減してるんだが