日経平均株価が大暴落した。
1千円近くで、とうとう2万円を切った。
これは勿論、NYダウが下がったから。
なぜかと言うと、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げのせいだろう。 20日に政策金利を2.5%に上げたばかりだ。
それと、3日目に入った一部政府機関の閉鎖のせいだろう。
しかも「閉鎖が28日以降も続き年明けの新議会まで持ち越しとなる可能性が高い」と長期化する可能性が高い。
米中貿易戦争の影響はあまりないと個人的には思っているけど。
利上げの景気と株価への影響は深刻だ。
トランプ大統領がFRBのパウエル連邦準備制度理事会議長に激怒するのもわかる。
以前にも載せたグラフだけど、
米長短金利差とISM製造業景況指数の推移
米長短金利差がマイナスになると、経済危機が起こり、株価が暴落している。
今年の4回の利上げで、長短金利差が0.6%から0.2%まで下がった。
このペースで行けば、あと2回利上げしたら、長短金利差は、マイナスになるだろう。
そしたら、少しのタイムラグの後、経済危機が起こる。
これは、必ず起こる。 過去3度ともそうなったんだから。
これは、ヤバイ。
こんなことは、当然FRBはわかっているだろう。
それでもやるのか?という感じだ。
FRBの方針は、今の利上げは2020年までで、当初予定よりも低い水準で打ち止めるとのことだが、それでは遅いのじゃないかな。 今の長短金利差の推移を見ると、あと2回でマイナスになる。 2019年にはマイナスになって、2020年に経済危機が起こるよ。
FRBは、寸止めを狙って、失敗すると見た。
好景気の時は利上げして、不景気の時に利下げする余地を残しておくために利上げするという理屈は分かるが、今までの歴史は、一挙に不景気に陥って、利下げなんて追いつかないことになっている。
いい加減、さじ加減を掴んで欲しいものだ。
もっとも、もしかしたら、十年に一回の経済危機は避けられないし、すべきだと考えているのかもしれない。
もし起こさなければ、もっとどでかい経済危機が起こって、そうなったら復旧しようがないと考えているのかもしれない。 米国の金融トップなら、そんな考えに至って、そう実行することもありえるかもしれないなあ。