日経に「新興国の債券、大量償還時代に 今年から年100兆円」という記事が載っていた。
2008年のリーマン・ショック以降、世界の中央銀行が資金をばらまいたので、新興国の政府や企業は低い金利で債券を発行し資金を調達してきた。
あれから10年、今後3年で満期を迎え償還が必要になる債券は3兆2297億ドル(約359兆円)にのぼる。 内訳は国債が1割、社債が9割で、毎年120兆円を償還しなければならない。
こんなの無理だろう。
通常は新たに債券を発行し資金を手当てするが、国内だけでは資金調達できず、ドル建ての債券で海外からも資金を集めることになる。
今、米国は利上げしているから、借り換えようとしても、利払いの信用を得られず、借り換えは難しいんじゃないかな。 となると、倒産?
償還額の一番多いのは中国で今後3年間の償還額は1兆7531億ドル(195兆円)と新興国全体の54%、ロシアが3年間で1330億ドル、メキシコが同881億ドル、ブラジルが同1360億ドルとなる。
凄まじいね。
中国のGDPは、12.2兆ドル(1350兆円)。 毎年GDPの5%を償還しなければならない。
中国の大量償還時期に狙ったように、米中貿易戦争。
これは、ただでは済まないような。
注意しておかないと。