「超・名品展」 ~実に久しぶりの展覧会~ *兵庫県立美術館

 兵庫県立美術館で、「超名品展」を見てきた。

コロナのせいで、実に4か月ぶりの展覧会。 
ほんとに久しぶり。 絵を堪能できた。

 展覧会は、予約制だった。 おまけに、6/7まで。
時間帯ごとの予約で、1時間に100組ぐらいまでじゃないだろうか?
1時間で出ていけというわけではなかったけどね。
適度な人数で、落ち着いて見れて、良かったよ。

 近代の作品の評価の変遷や、受容のされ方、あるいは作者と作品への関心が遠のくさまにも注目しながら、名品とは何か、何であったのか、そして美術館および観覧者にとって、どのような可能性を持ちうるのかを探ろうとする展覧会。

ほぼ、年代順に著名作家の作品が並べられていた。
知らない画家の絵も時々あって、それも面白かった。

・本多錦吉郎「景色」 田舎の農村の外れの道の風景。 渋い美しさ。 見た時、浅井忠かと思ったんだけど。
・桜井忠剛 「風景ー海近くー」 何かいい感じの絵だった。 素人に近い画家みたいだけど。
・菱田春草 「暮色」 やっぱり菱田春草は、いいねえ。
・藤島武二 「ベニス風景」 明治の絵なのにやけに近代的な絵でいいなと思ったら、藤島武二だった。
 やっぱり藤島武二は、いいわ。 明治で一番の画家だな。
・和田三造 「南風」 
2009年の姫路市立美術館での「和田三造展」でも見た。 とてもドラマチックな絵。 ドラクロアを連想させるよね。
ただ、和田三造は、その後、図案・工芸・日本画などをやりだす。 勿体なかった。 色彩の画家だよ。
・村山知義 「サディスティッシュな空間」 現代絵画だけど、構図が面白かった。
・小出楢重 「裸女」 小出の絵もいい。 派手なカーペットの上で寝ているどっしりとした裸婦の絵だけど、いいなあ。
・富岡鉄斎 「竹窓聴雨図」 梅原龍三郎が所持していた絵。 墨を塗りたくったように見えて、透明感があって、美しい。
・須田国太郎 「工場地帯」 抜群に美しい絵だった。
 2012年の京都国立近代美術館での「須田国太郎展」でも見たことがあった。
とても重厚な絵を描く人で、いい画家だなあと当時思った。 それまで、あまり知らなかったんだけどね。
回顧展で、その画家の絵をまとめて見ると、その画家の良し悪しが、はっきりわかる。
手前の山科川が宇治川に合流する地点あたりの工場地帯を描いた絵。 夕焼けに少し染まっている。
工場地帯だし、美しい自然という風景でもないけど、絵はとても美しい。
・佐藤忠良 「若い女」 久しぶりに見た気がするけど、なんか良かった。

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