国立国際美術館で特別展「始皇帝と大兵馬俑」を見てきた。
本展は、最新の発掘成果を採り入れながら、始皇帝と秦王朝にまつわる貴重な文物を一堂に集めて紹介するものです。兵馬俑のなかでも選りすぐりのものを揃えて、絶対権力者にふさわしい圧巻の造形美を示すとともに、始皇帝が地下を含む陵墓一帯に空前の規模で築き上げた「永遠なる世界」の実像に迫ります、とのこと。
入り口前に敷かれていたタイル絵？。
最初は、秦王朝が小国の時の文物から、帝国になるにつれて、周辺国の文化を取り入れながら変化していく文物が展示されていて、面白かった。
壺、鼎、豆が3儀礼のための種の祭器と言われ、洗練されていた。
秦の頃の歴史と文化が伺えて、とても興味深かった。
そして、いよいよ兵馬俑。
大きな一室に、等身大の様々な兵士の兵馬俑が並べられていたのは、圧巻だった。
特に、この「跪射俑」は、今回の展示では一番芸術的に優れていた。
片膝によるスカートのたわみが何とも言えない曲線をなしていて、そして緊張感溢れる兵士の顔も素晴らしい。
そして、最後の部屋に実際に始皇帝が乗ったと考えられている2頭の銅車馬が部屋一杯に展示されていた。
当時これだけの物が作れたのは、やはり凄いね。
最後の最後、写真撮影用のコーナーがあった。
これは、レプリカである。
しかし、これだけ揃うとやはり迫力がある。
兵馬俑もいいが、丁寧に秦王朝の歴史と文化を紹介した展示がなかなか楽しめた。
日本の文化に繋がる物があるからである。