富本憲吉展   ~奈良県立美術館~

 奈良県立美術館で「富本憲吉展 ~華麗なる色絵・金銀彩~」を見てきた。
陶芸家・富本憲吉は、奈良県出身で、人間国宝。
 富本は楽焼制作に始まり、土焼・白磁・染付と多様な創作活動を展開しましたが、中でも代表的なものは豊かな色彩が印象的な色絵磁器、そこに金と銀を焼き付けた金銀彩の作品でしょう。本展では、その色絵・金銀彩の作品を中心に約110件を展示します、とのこと。

富本憲吉展 007 (640x480)
奈良県立美術館の様子。
富本憲吉展 006 (480x640)
いい感じ。
富本憲吉展 001 (640x480)
奈良県美は、時々写真撮影可ということをやっている。
珍しい。 こうやってブログで紹介できるので、いい試みだと思うよ。
富本憲吉展 004 (640x480)
ただ、単品をアップで撮るのは、今回禁止されていた。

 今回、なぜだか富本憲吉を漆芸家・木工家の黒田辰秋と勘違いしていた。
陶芸家なら見に来なかった。
入口で悔やんだが、しょうがない。
しかし、案に相違して、良かった。
文様がとても美して、見ごたえがあったのだ。
 富本は、今までにない新しい文様しか描かない、という覚悟で苦悩していた人。
それだけに、美しい文様で、堪能できた。

★色絵蓋付小壺
えんじ色。 如何にも、優しげ。
★瑠璃釉トリカブト葉模様八角蓋付壺
形がいいね。
★赤絵木の葉模様小皿
赤の縁どりに葉模様。 爽やかで、しっとり。
★赤絵羊歯模様大角陶板
写実的だが、シンプルでもある。
力強くもあり、繊細でもある。
これらの一連の作品は、とてもいい。

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★「色絵四弁花更紗模様六角飾筥」
九谷焼の影響が大きい作品。
蓋には、鬱陶しいほど花が散りばめられているが、内底の少し大きな花がうまく受けとめている。

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