「池大雅」  ~南画というより風景画家だった~ *京都国立博物館

 京都国立博物館で 「池大雅」天衣無縫の旅の画家 を見てきた。

 江戸時代中期の京都画壇で活躍、与謝蕪村とともに「南画の大成者」と並び称される池大雅。
本展では、大雅の初期から晩年にいたる代表作を一堂に集め、その画業の全体像をご紹介する85年ぶりの大回顧展。

 池大雅と言えば、MIHO MUSEUMでの「若冲ワンダーランド展」で見た池大雅の「蘇東坡孟嘉図屏風」が忘れられない。
何ともおおらかな孟嘉の姿、自然もそれに呼応している、そんな絵、まさにこれぞ南画という絵で、池大雅の絵をもっと見てみたいと思ったものだ。 だから京博の大回顧展を楽しみにしていた。

 最初から丁寧に見たので、大事な最後の方の絵を見る時に少し疲れてしまって、失敗した。

★秋江帰舟図
紙地の白さが際立つ絵。 代赭が美しい。
★浅間山真景図
銅版画のような絵。
★山水人物図襖
神気漂う絵。

★楽志論図巻(部分)

 期待していた南画家の一面よりも、実際に旅をして見た実感を元にした風景画家の印象が強かった。
そして、そこにはあまり感銘を受けなかった。 がっかりだ。
自分の体調があまり良くなかったからかなあ。

平成知新館を出ると、建物の前の水面が美しく見えた。

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