福田美術館で、「開館3周年記念 福美の名品展 まだまだあります未公開作品」を見てきた。
初回の開館記念の名品展を知らずに見逃したのが残念だったな。
日本画の近代絵画のいいのがあるなあ。 あまり他の美術館の展覧会に貸し出してなかったんじゃないかなあ。
見たことない絵が多いような気がする。
★ 菱田春草 青木に小禽
菱田春草は、好きな画家。
晩年の渋い絵だね。
★ 下村観山 降魔図
この絵はいいなあ。 これを見て、見に来る気になった。
近代のこの手の絵には、ろくな絵がないんだけどね、誰が描いても。 嘘くさくなる。
★ 西郷孤月 孤鳥報朝・農夫晩帰
橋本雅邦門下の四天王、大観・観山・孤月・菱田春草の1人と言われていたが、ある酒席で雅邦と激突後、酒と遊蕩に明け暮れるようになって、ダメになったそうだね。
最近時々見るようになった。 いい絵だと思うなあ。 朦朧体だけど。
★ 竹内栖鳳 秋渓漁夫図
人物をアップで描いているのが、水墨画にしては珍しい。
そこが目を引いたんだけど、そこがイマイチの原因になっているかも。
★ 村上華岳 雲中散華
亡くなる年に描いた絵だそうだ。
何かに憧れるも、儚く消えていく姿に見える。 自画像かな。
★ 高山辰雄 若い人
この人の絵はあまい好きでない。 しかし、この絵はいいね。
★ 杉山寧 花
杉山寧は、知らなかった。
この絵は何かいいなあ。 現代的だけど、いい構図になっている。
娘さんが、三島由紀夫の奥さんだそうだね。
★ 杉山寧 慈悲光
これが、なかなかいいんだよなあ。 仏像を描いた絵にろくな絵はないんだけど。
仏像を中心から右にずらしているのがいいね。
神将の姿がまた訴える力がある。
★ 加山又造 雪の澗
加山又造の絵は好きでない。 あざといからね。
この絵は、青が鮮烈だね。
★ 加山又造 月光山陵
中国で見た風景だそうだ。
この美術館は小さいので、絵の展覧数が少ないのが難点。
もうちょっと安くすべきだね。
福田美術館は、桂川のほとりにある。
渡月橋を見てから帰る。