大阪市立美術館で「こども展 -名画にみるこどもと画家の絆-」を見た。
子供が描かれた絵をテーマに、パリのオルセー美術館とオランジュリー美術館等フランス国内に所蔵されている絵画が展示されていた。
テーマは「子供」で統一されているが、色々な画家の作品というヴァリエーションがあり、特に近代の画家は、それぞれに個性があるから、面白かった。
暑い日差しが照りつけていた。
正面には、ルノワールの「ジュリー・マネの肖像」が掲げられていた。
水色が目に鮮やか。
テーマのせいか、子供連れが多かった。
子供にとっては、いい迷惑だろうが。
いくつかの、目に着いた作品について。
★サー・ローレンス・アルマ=タデマ 「ダルーとその妻と娘」
縦長の渋い絵だ。 いい。
かかあ天下だな、と思わせる。
★レイモン・レヴィ=ストロース 「木馬にまたがる子供のレヴィ=ストロース」
赤い縦縞のワンピースが印象的。
木々の緑から浮き出るよう。
この子は、後に有名な社会人類学者になる。
★ウジェーヌ・デュレンヌ 「身だしなみ」
一目ボナールの渋い色合いの絵かと思ったほど、何とも心地よい色合いの絵。
初めて聞く画家の名前だ。
★アンリ・ルソー 「人形を抱く子供」
嫌でも目に付く。
見渡すと、この絵の存在感に驚かされる。
ほどよい単純化なのかな。
★クロード・モネ 「ジャン・モネの肖像」
薄青さが印象的。
デッサン風で、いい。
絵を見た、という気にさせてくれる。
★ジョルジュ・アルディッティ 「アトリエのカトリーヌとピエール・アルディッティ」
現代的な絵。
椅子に座る男の子と女の子。
赤とこげ茶の世界。 ゴシック的色合い。
力のある、いい絵。
★ダヴード・エンダディアン 「ヤシャール=アザールの肖像」
幼い子供が部屋の中央で横向きに立っている。
静寂の世界。
イラン人画家の絵。 独特の雰囲気の絵になるね。
★レオナール・フジタ 「少女とギターを持つ少年」
Theフジタという絵。
極上の乳白色。
フジタの絵は、あまり好きではないけど、これはいい絵。