リーマンショックから10年か。

 丁度10年前、2008年9月にリーマンショックが起こった。
低所得者でも住宅が買えるサブプライムローンが、住宅バブル崩壊で破綻、それが複雑に債権化・証券化されていたために、大手証券会社リーマンブラザースが倒産、多くの金融機関が不良債権を抱えて、不況に陥った。
というような話は聞いていたが、日本の金融機関はサブプライムローンに手を出していなかったために、欧米の国に比べれば、被害は少なかったという認識を持っていた。

 経済誌でリーマンショックの当時、真っただ中にいた10人近くの経済人にインタビューした記事が載っていて、中々興味深かった。
米国のFRBの対応は実に素早く正しい物だったという意見があった。 日本のバブル崩壊を良く研究していて、どう対応すればいいか考えていたからだと。 不良債権処理を実行、資金不足の所には公的資金を注入して、半年で片付けた。
欧米は、すかさず金融緩和したから、比較的被害が少なかったけど、日本が一番被害を受けたというのだ。
なんで?というと、日本は金融緩和しなかったために、超円高を招いてしまい、日本の産業が大打撃を受けたと。


1980年以降のUSドル/円の為替レートの推移(年間の平均レート)。

2008年1月以降のUSドル/円の為替レートの推移(月の平均レート)。

エルピーダメモリの元社長が語っていたよ。日産のカルロスゴーンと先頭に立って、民主党政権を批判していたそうだ。
新聞はよく読んでいた方だと思うが、そんな話は知らなかった。 報道されていなかったんじゃないかな。 民主党政権批判の記事なんて、ほとんどなかったもんなあ。
当時の日銀総裁は、白川方明。 旧民社党系シンクタンクに所属していたそうだ。 だから、民主党とぐるになって、円高をわざと放置したということだな。
これで、日本の家電産業は著しく地盤沈下したと。
1ドル95円までなら耐えれたけど、70円台まで突入してダメになったと言っている。

日本の電機産業は、リーマンショック後の円高でやられたのか、何となく時代の変化に対応できなかったというイメージが刷り込まれているけど、民主党政権の円高政策でやられたんだな。
とんでもないことをしてくれたもんだ。
当時苦しめられた人間として、民主党の奴らを恨んでおこう。

今思えば、リーマンショックや原発事故という国難の時に、民主党政権が誕生するという最悪のことが起こっていたんだな。
安倍首相の金融緩和は当然の策で、世界から遅れて実施したということ。
アメリカがばかでかい金融緩和をやれば、当然円高になる。 その時に日本も金融緩和すれば、誰も文句を言わない。 為替操作なんて言われないしね。 今、やっとまともな為替レートになって、そうなれば、日本の企業は実力を発揮できて、好景気になっているということか。
しかし、円高時代のダメージは凄くでかい。 半導体産業が壊滅的状態になってしまったし、シャープも身売りした。
とんでもなことをしてくれたもんだよ。

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コメント

  1. deefe より:

    その前の時からダメだよ
    1997年の財政均衡法で日本全体がダメになっていったと思う。
    たぶんそれで将来への公共投資ができなくなったんだよ