鳥取県にある扇ノ山1310m登った(2016/05/21)。
養父ICから、6号線・48号線でどんどんどんどん西へ、若杉峠がワインディングロードでしんどい。
29号線でさらに西へ。戸倉峠はわりとまっすぐで、細見で37号線に、そして北上、八東ふる里の森駐車場へ。
ここから細い道になり2か所ほど、がたがたな部分もあるが、ふるさとの森登山口前の駐車スペースに車を停めた。
養父ICから1時間40分ぐらい。 さすがに遠い。
ふる里の森コース登山口から扇ノ山に登り、そして北の小ズッコ山まで行って折り返して、扇ノ山に戻って、姫路公園コースで下り、林道を歩いてふる里の森コース登山口へ戻るというコースを歩いた。
ふる里の森コース登山口。
自然林の中を緩やかに登っていく。
途中、植林の中を抜けて、
尾根に出ると、すかっとした青空に、ブナの古木が聳えていて、気持ちがいい。
扇ノ山の頂上が近付いてきた。
最後、笹と低木のトンネルを抜けると、
とても立派な小屋がある扇ノ山に到着。
展望は南側のみで少しがっかり。
この前登った後山~ダルガ峰が見える。
ここで、昼飯を食べる。
さて、ここからがメインイベント。
ブナ回廊に向かう。
北側の河合谷登山口への降り口。
展望台があり、鳥取方面が見える。
霞んでいて、どれが海かわからない。
なだらかに下ってゆく。
右手に畑ヶ平林道への分岐があるが、そのまままっすぐ。
鞍部に到着。
ブナ林の新緑がまぶしくなってきた。
大ズッコ山への登り。
両側には、とても見事なブナ林。
ブナ回廊の始まりだ。
大ズッコ山は、ブナ林で覆われているようだ。
上地コースへの分岐をまっすぐ通り過ぎる。
この辺りが大ズッコ山の頂上かな。
見事なブナ林が続く。
広大なブナ林だ。
大石コースへの分岐をやり過ごす。
この辺りが小ズッコ山かな。
この辺りのブナの方が、大ズッコ山のブナより大きくて、古木のようだ。
この辺りが長い長いブナ回廊の終わりのようだ。
大分、雑木が混じってくる。
河合谷登山口と上山高原への分岐に到着。
もう、ブナ回廊も終わったようなので、ここから扇ノ山に戻ることにする。
扇ノ山頂上に戻ってきた。
登りと下りコースを別にするため、姫路公園登山口へ降りることにする。
姫路公園登山口からふる里の森コース登山口まで1時間ぐらい長い林道を歩くことになるのだが。
せっかく大阪から遠い道のりをやってきたのだから、扇ノ山を堪能しないと。
南西の見晴らしが気持ちいい。
途中左手にでっかい岩がある。
檜蔵。
ちよっと寄ってみる。
振り返ると、扇ノ山。
尾根を下っていく。
最後、激下りになって、
両側から沢が出会う所に降りてきた。
最後の最後まで尾根の突端に降りてくるのも珍しい。
大概、最後は山腹を下るんだけどね。
振り返ると、両側から沢が来ているのがわかる。
少し沢沿いを歩いて、
姫路公園登山口に到着。
左手に林道を歩く。
尾根の突端の展望台に続く長い林道が見える。
あそこ向かって、歩く。
振り返ると、扇ノ山頂上が見える。
尾根の突端を回りこむと、綺麗な舗装道が続く。
タニウツギが道脇に花盛りだった。
タニウツギのバックに扇ノ山を入れてみた。
長い長い林道がやっと行きに来た道と出会った。
長い長い林道は最後まで綺麗に舗装されていた。
ここからふるさとの森登山口までは少し。
扇ノ山の北側には、素晴らしいブナ回廊が続いていた。
ブナが美しい新緑の頃がベストだね。
(コースタイム)
ふる里の森コース登山口10:10 → 11:10扇ノ山頂上11:35 → 大ズッコ山12:05 → 河合谷登山口と上山高原への分岐12:40 → 大ズッコ山13:15 → 13:45扇ノ山頂上13:55 → 姫路公園登山口15:00 → ふる里の森コース登山口16:05
扇ノ山 の登山で出会った樹木を紹介します。
樹木の地点です。
タニウツギ(地点A)。
縦に浅く裂けるタニウツギの樹皮。
裏全体に白毛が密生し、白っぽく見えるタニウツギの葉。
ピンク色のタニウツギの花。
林道の脇のあちこちにタニウツギの花が満開だった。
ホオノキ(地点B)。
白っぽく裂けないホオノキの樹皮。
大型の掌状複葉でトチノキ・コシアブラ、または似たホオノキ。
小葉柄に似た枝があるので、ホオノキまたはコシアブラ。
全縁で、葉が5枚でないので、ホオノキ。
オオイタヤメイゲツ。
オオイタヤメイゲツの樹皮。
11~13裂のオオイタヤメイゲツの葉。
鋭い重鋸歯。
やや横に広い葉形。
葉柄は長くて、無毛で、葉裏の毛も少なめ。
9~11裂のハウチワカエデは、葉柄は短くて、葉柄・葉裏に白い綿毛が多い。
オオカメノキ(地点C)。
オオカメノキの樹皮。
円形の葉で、基部が湾入するオオカメノキの葉。
葉裏の脈上に星状毛。
ウワミズザクラ。
横向きの皮目が少しある、ウワミズザクラの樹皮。
蜜腺はある場合とない場合がある。
葉脈は、表で凹み裏に突出する。
葉柄が短い。
白い花は長い総状花序につく。
花序の柄に葉がつく。
アズキナシ。
平滑で縦筋が入るアズキナシの樹皮。
直線的な側脈が目立つアズキナシの葉。
ウラジロノキに似るが、葉裏に白毛がなく、重鋸歯が小さい。
白い小さなつぼみ。
コミネカエデ(地点D)。
灰色で縦すじが入るコミネカエデノ樹皮。
5裂、2~3重になった粗い重鋸歯で、コミネカエデ、ナンゴクコミネカエデ、ミネカエデ。
中央の裂片がよく伸びているので、コミネカエデ、ナンゴクコミネカエデ。
比較的、切れ込みが浅く、基部の裂片が小型なのでコミネカエデ。
オオカメノキ。
オオカメノキの樹皮。
円形の葉で、基部が湾入するオオカメノキの葉。
葉裏の脈上に星状毛。
白い大きな花の装飾花と、それに囲まれた小さなつぶつぶの両性花。
大きさに違いがあってもちゃんと5つに分かれているオオカメノキの装飾花の花弁。
ヤブデマリの装飾花の花弁は不規則に五深裂し、1~2個の裂片が極端に小さい。
ブナ林の中にぽつんと生えていたスギの巨木(地点E)。
オオイワカガミ(地点F)。
サイコクキツネヤナギ(地点G)。
灰褐色のサイコクキツネヤナギの樹皮。
サイコクキツネヤナギの葉。
長さ3~4cmのサイコクキツネヤナギの花序。
白色の長い軟毛が生える。
花序の下にほとんど葉がつかないのが、キツネヤナギとの差異。
サイコクキツネヤナギの花序。
白色の長い軟毛は抜けたようだ。
タニウツギの花(地点H)。
タニウツギの花。
タニウツギのつぼみ。