滋賀県の琵琶湖の北にある赤坂山・三国山に登った。木之本ICで降り、25分くらいでマキノスキー場に着いた。その前に黒河林道を車止めまで登りつめ、自転車を置いておいた。
マキノスキー場の中の道を歩き、登山口から少し急な登りが続く。尾根の上に出ると、緩やかになり松林が続く。しばらく行くと、あずまやに着いた。20人くらいの団体さんがいて、にぎやかにしゃべっていた。しばらく休んでいると、団体さんが動き出しそうになったので、あわてて、こちらも動く。沢を渡り、しばらく行くと、ブナ林が続く。丁度、ブナの若葉の頃で、その新緑が眼にまぶしいくらいに鮮やかである。裸木が多いだけに余計眼に写る。ブナ林を抜けると、灌木や笹原の広がる赤坂峠に出る。北に低く赤坂山の頂が見える。もうすぐだ。頂上には、少し広いスペースがあり、四方に視界が開けていて実に気持ちが良い。南東に琵琶湖が見える。東に伊吹山、西には大谷山、そして北には白い白山さえ見えた。琵琶湖を見下ろしながら、昼飯を食べた。
三国山に向かう。少し下って上ると、明王の禿という岩場に着く。ここからの道は、平坦だがやたらと灌木が多く、少し暗い。今までとは、雰囲気が違う。今は、裸木だが、夏だと葉が茂って、うっとおしそうだ。やがて分岐に出会い、三国山に向かう。15分ほどで、頂上だ。琵琶湖側に少し視界がある程度であまり快適ではない。少し休んで、分岐に戻り、少し行くと、つづら折りに山腹を下っていく。たむしば(もしかしたらコブシ)が白い大きな花を咲かせている。たむしばが多くて、目を楽しませてくれる。目の前の尾根の山腹にも所々白い花が見えるのが美しい。そしてその向こうに琵琶湖が見える。つづら折りを曲がると、目の前に乗鞍岳が見える。たむしばの中を歩きながら、南に向かうと尾根と琵琶湖が、北に向かうと乗鞍岳がという具合に交互に眼を楽しませてくれる。うららかな日差しの下、桃源郷にいるような気になってきた。たむしばが咲くこの時期は、絶対お勧めのコースである。やがて、アザラシ岩という大きな岩に出会い、そこで夢のようなつづら折りが終わる。そこからは、斜面に沿って、歩いて行くと、林道に出会う。少し行って、林道からはずれ、しばらく行くとまた林道に出会い、黒河林道を下っていく。綱だけの車止めに着くと、そこからは、置いておいた自転車に乗って、一気に下っていく。そして、駐車場に戻った。歩くとかなり長い道のりになり、そこが唯一の問題点であろう。
(コースタイム)
マキノスキー場10:20 → 11:15あずまや11:20 → 12:15赤坂山頂上12:40 → 1:35三国山頂上1:45 → 2:30黒河林道2:40 → 車止め3:20 → マキノスキー場3:35
マキノスキー場前から 赤坂峠から赤坂山
赤坂山頂上 赤坂山頂上から琵琶湖
赤坂山頂上から三国山 赤坂山頂上から白山も見える
明王の禿 たむしばの白い花
たむしばがちらほら見える あざらし岩