「岡田武史とレジェンドたちが斬るワールドカップ」が面白過ぎた。

 6/9夜、NHK-BSで「岡田武史とレジェンドたちが斬るワールドカップ」という番組をやっていた。
【出演】は、岡田武史,ラモス瑠偉,木村和司,水沼貴史,松井大輔,山本浩
というメンバー。 司会は、山本浩ではなくて、岡田武史が回していた。
岡ちゃんは司会をやってもうまいねえ。
ラモスや木村和司と本音で喋りあえる仲みたいで、話が盛り上がった。 エピソード満載。

 日本がWCに出場するまでの歴史やWCでの歴史を振り返っていた。
木村和司が予選の韓国戦で長いFKをゴールに決めてみせた伝説の場面を見て、
岡ちゃん「今見ても凄いな、これ一本で一生食っていける」
木村「・・・、うん、食っていけるな」
これは、ある意味、真理をついているんだねえ。 あの一本に木村和司が凝縮されているから。

水沼「カズさん、海外からオファー来たことなかったんですか?」
木村「あるよ、知らなかった?」
水沼「なぜ、行かなかったんですか?」
木村「自信がなかったから、当時」
水沼「カズさんでも、自信がないなんてことがあるんですか?」
木村「あるよ」
笑ったなあ。 木村和司って、めっちゃ偉そうにしているんだけど、めっちゃ素直に話すから、憎めないんだよなあ。

 ドーハの悲劇の話は面白かった。
NHKの放送で、日本での解説に岡ちゃんと田嶋さんが来ていた。 二人ともめっちゃ若い。
イラクに負けた後の映像で、岡ちゃんは悔しさで言葉が出ない。 しばし黙った後、横の田嶋にお前喋れと、手で合図していたのは、笑ったなあ。
さらに、
岡ちゃん「あの後、もう一試合韓国・北朝鮮の解説があったんだよ、そんなのやってられるかあ、田嶋あと頼むぞと帰ったんだよ」
水沼「放棄!」
木村「岡ちゃんでも、そんなことやるんだ」
水沼「岡ちゃんだからこそ、ですよ」
これは、信じられなかったなあ。職場放棄するのか。 熱いね、岡ちゃん。

水沼「カズさんもがっかり来てたんですか?」
木村「来てたよ~、絶対、連れて行ってもらおうと思ってたもん」
水沼「え?自分が行く気でいた?」
木村「後から、絶対、連れて行ってもらおうと思ってたもん」
ラモス「俺、オフトに言いに行ったもん、和司を連れて行ってくれ、頼むよ」
「俺が抑える。和司の存在が大きすぎるから、俺とうまくいかないと思われてて、俺和司を抑える、俺たち仲いいんだよ」
泣ける話だねえ~。
ラモス「言よか、(イラク戦の)最後、ボールをキープしていて、カズが動くのを待って、前に浮き球で出した。しかし、蹴る時、足がこんなになって(手で60cmくらい広げて)」
岡ちゃん「ちょい待て、なんだよ、それ」
ラモス「足がめちゃくちゃ重くなっていたんだよ。それが計算できなくて、ボールをカットされて、そこからカウンターを喰らったんだよ(この後同点にされた)」
ラモス「誰のせいでもないけど、俺があのチャンスをうまく利用できなかったのが、今でも・・・」
岡ちゃん「じゃ、おまえのせい」
ラモスが岡ちゃんを叩いていた。

笑ったなあ。 ラモスのこの話は初めて聞いた。ラモスも公には初めて喋ったのかも。
カットされる場面の映像が流れたけど、確かに、ロスタイム直前だっただけに、ボールキープしていれば、勝てた。
誰もプレスに来ていなかったから、余裕もあった。 カズにパスが通っていれば、あの位置なら、カズはボールを前に運んでキープできて、試合終了だっただろう。
ドラマだなあ。 ドーハは酷暑で、芝も深かった。
その少し前のラモスがゴール前でボールをクリアする場面の映像もあったけど、ラモスはフラフラだった。
あの時、ラモスは37歳だったそうだ。 信じられないねえ。

 あのドーハの悲劇、憶えているよ。 もう25年も前の話だよ。
隔世の感があるね。 ラモスと三浦カズ、ワールドカップに出させてあげたかったねえ。
通用しなかったろうけど。 二人の日本サッカーへの貢献は大きかったからねえ。

今から見ると、当時の選手たちのレベルは低いということになってしまう。
しかし、当時の選手・コーチたちは、熱かったんだよねえ。
あの熱さが懐かしい。

まだまだ、話は続いたけど、今日はこのへんで。

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