10月の親善試合第1戦、日本代表はカナダと対戦した。
この先発メンバーを見て、なんで久保建英を先発させないんだと思ったけど、どうやらカナダ戦とチュニジア戦でレギュラーを半々先発させようという意図なんだなと理解した。
日本はいきなり、前半2分、日本が猛攻を仕掛けて、相手のクリアボールを拾った田中がPA手前の中央からミドルシュートを放つと、これがDFに当たってコースが変わり、ネットを揺らした。 ラッキーな先取点。
この後、カナダも反撃、セカンドボールをかなりカナダに拾われ、左WBのデイビスの所から攻められる。
デイビスは、ドリブルも出来るし、球離れもいい素晴らしい選手だな。
そのデイビスが、前半19分、ドリブルで持ち上がり、パスを出してDFの裏に抜け、スルーパスを貰う所で、大迫が前に飛び出し、寸前でボールに触って倒される。 最初はノーファウルの判定だったが、VARでPK。
そのデイビスのPKを大迫が止めて見せた。 これが大きかったな。 真ん中に蹴ったのを横っ飛びで残した足に当てて、弾き出した。 ファインプレー。
PKを与えた場面では、大迫が前に飛び出したのが一瞬遅れたように見えたけど、リプレーで見ると微妙で、しょうがないプレーだったかな。 あそこで手を完全に引っ込められたら凄いんだが。
完全にカナダペースだったのを日本は徐々に盛り返した。
カナダペースになったのは、縦へのくさびの落としが味方と合わずに相手ボールになったプレーが何度かあったからだ。 それが、浅野だったか、南野だったかまで見えなかったが。
前半27分、伊東が右からクロス、ファーから中村が飛び込んでヘディングシュートを放つも、枠を外してしまう。 決定機だったけど、後ろから押されてたから、しょうがない所もあった。
さらに、前半28分、PA手前左からのFKを中村が蹴ったけど、惜しくもクロスバーに当たって弾かれた。
中村のシュート精度は高いなあ。
そして、前半40分、浅野がPA左からゴール前に折り返す。 ボールがピッチの影響で弾んでしまい、デイビスの足に上の方に当たって、GKの頭に当たってからネットに吸い込まれた。 これもラッキーな点だった。
前半42分、センターサークル付近でジョンストンに浅野がプレッシャーを掛けてボールを奪い、浅野はスピードに乗って前進。PA内から左にパス、受けた中村が少し切り返して、シュートを放つとゴール右に突き刺さった。 中村はほんと決定力があるなあ。 さすがだよ。
前半は、3-0で終了した。
後半4分、南野がPA左からアバウトな浮き球を中央へ入れると、伊東がペナルティアーク内で胸で抑えるトラップをして、前へふわりと浮かせるパスを供給、これを入れ替わるように抜け出した田中がダイレクトで豪快にゴールに蹴り込んだ。 素晴らしい得点だった。 伊東の技術が光ったねえ。
伊東はピンチになりそうな場面で戻って、毎熊のフォローをしてデイビスの突破を止めたりして、さすがだった。 久保のスペインでの活躍も凄いけど、日本代表での伊東の活躍も攻守に素晴らしくて、先発の座は譲らないね。 久保はトップ下でみたいね。 久保はそこが出来る選手だからね。
この得点で試合自体は決まった。
後半44分、左サイドからグラウンダーのクロスを入れられ、大迫が触れるも、こぼれ球を押し込まれた。
大迫のプレーが良くなかったな。 大迫が触らなければ、DFがクリア出来てたボールだから。 あの辺の連携とか判断はどうなんだろうねえ?
試合は、4-1で日本の完勝。
最初の2点が多分にラッキーだったから、結果が完勝と言えるかもしれないけど、内容も日本が押していたから、完勝と言ってもいいかもね。
一人ひとり見て行こう。
浅野は今までで一番良かったかもね。 ポストプレーがまあまあ出来ていた。 そして、前からのプレスも前田にはかなわないけど、ここぞという所でスピードを上げて、いいプレスをかけていた。 実際、1点にもつながったからねえ。 得点は取れなかったけど、決定機を逃した訳ではないからね。
伊東はいつも通り攻守に良かった。
中村敬斗も1得点で、最大の武器、決定力を発揮していた。 守備もさぼらずやれていた。
南野は、どうかな? 決定機を逃していたし、前線を搔きまわしてはいたが。
田中碧は、2得点。 相変わらず結果を出す男だね。 ネット上ではぼろかす言われてるみたいだが、ゴールという結果を出していれば、文句のつけようがないんじゃないかな。 守備でミスをしてる訳じゃなし。
トルコ戦は酷かったけど。
遠藤航は、相変わらずの安定感。
中山 雄太は、久しぶりの割には、まずまずの出来だったんじゃないかな。 守備は出来てたし、外側を上がってのいいクロスもあった。
毎熊は、守備が良かったねえ。 後半、カナダの右サイドからのクロスに対して、中に絞って、ヘディングで確実にクリアしたのが、2度もあった。 前半を見返したら、ロングボールを競り勝って弾き返していたし、カナダに右サイドからクロスを入れられたが、相手選手と競り合ってヘディングシュートを打たせなかった場面があった。 ちょっと危ない場面で、てっきり冨安が競ったのかと思っていたら、何と毎熊だった。
毎熊は、攻撃的な選手とばかり思っていたけど、ディフェンス時の位置取りとかヘディングとか強いんだなと驚いた。
デイビスとの1対1では、苦戦してたけど、やられたという感じでもなかった。 対面にデイビスがいたので、自重したのか、攻撃での良さは発揮出来なかったけどね。 まあ、前に伊東がいるからサポートする程度でも問題ない。
町田も一度1対1で勝った場面があったし、合格点じゃないかな。
冨安が前半で変わったのは、消耗を避けたのかな。 チュニジア戦でも前半だけ使うつもりなのかも知れない。 谷口は、可もなく不可もなし。
大迫は、PKを防いだのは素晴らしかったけど、自分で招いたPKという所もあるからなあ。
まあ、判断の難しいぎりぎりのボールではあったが。 それより1失点のグラウンダーのクロスを触って前にこぼした場面が良くなかった。 あれは、ミスだね。
チュニジア戦は、鈴木 彩艶を見てみたいね。 どれだけ、やれるか? チャンスを与えるに値する逸材だからね。 シュミットダニエルの今後が不確かなだけに、鈴木 彩艶を思い切って抜擢してみたい。