J1第22節、ガンバ大阪はアウェーで川崎フロンターレと対戦した。
直近7試合は6勝1分けと絶好調のガンバ、川崎相手にどれだけボールを握れるのか?興味深い戦い。
SBが高尾と藤春なのに驚いた。 半田が怪我で、黒川は出場停止だったみたいだね。
立ち上がり、ガンバは川崎にいいようにボールを支配される。
特に左サイドのマルシーニョの所から攻められた。 いつ点を取られてもおかしくない感じだったが、何とか凌いだ。
そして、前半13分、ファンアラーノが駆け上がった高尾を無視して、右サイドから中へグラウンダーのクロスを送る。 Iジェバリはミートできずにボールがファーサイドに流れ、フリーの石毛がツータッチでシュートを放つと、ニアポストに当たってゴールに吸い込まれた。 ナイスコントロール。 普通、ツータッチもすれば、DFに詰め寄られて、シュートブロックされるもんだが、相手の反応が遅かったね。 Iジェバリの空振りがいいフェイントになったかもね。
これで、ガンバが盛り返したが、前半27分、登里がワンタッチでゴール前へ浮き球を送ると、脇坂が見事なトラップで前を向くと、PA中央からシュートを放つと、ゴール右に吸い込まれた。 綺麗な崩しでやられた。
しかし、直後の前半29分、右サイドで高尾からPAの石毛へのパスが、そばにいたシミッチへ、それを石毛が頑張って、シミッチの前に足を出して触れた所を、シミッチが削ってしまい、PK。
シミッチにとって何とも不運な、ガンバには高尾のパスミスが奏功したんだからラッキーだった。 ま、石毛が頑張って足を出したからだけど。 石毛が大活躍だった。
このPKをIジェバリが決めた。 チョンソンリョンは右に飛んでたのに、手を伸ばし切れなかった。 何か変なプレーだったな。 石毛のシュートも簡単にニアを抜かれてたし、チョンソンリョンはダメになったんじゃないかな。
さらに、前半41分、高井のバックパスが少しずれたのをファンアラーノがかっさらい、チョンソンリョンをかわして、さらに滑り込んだ大南の足を外すループシュートで、ゴールに流し込んだ。 ファンアラーノの技術が凄く冴えたプレーだった。
前半は、このまま3-1で終了。
少しラッキーな2ゴールと相手のミスから華麗なプレーで得点して突き放した試合の流れから、勝ったと思ったけどね。
後半、マルシーニョに代えて瀬川。 脅威だったマルシーニョが交代して、ますますガンバが勝ったと思ったんだが、瀬川が大活躍した。
後半26分、スローインをPA内にいた山田に簡単にポストプレーされて、その落としを脇坂が横ぱす、ゴール前の瀬川が押し込んだ。 山田にいった福岡が完全に抑え込まれたのが、ダメだったな。 さらに、当たり損ねのシュートが東口の股の間を抜けてたね。 なんだかなあ、東口も怪我をしてから、神がかり的なセーブ力が無くなったね。
1点差になった所で選手交代すべきだった。 このクソ暑い中、フレッシュな選手を入れて、プレスを活性化しないと。 ポヤトス監督の交代はいつも遅すぎる。 先に動けないんだよなあ。 そこがポヤトスのダメな所。
そして、後半30分、脇坂が右からファーサイドへクロス、ゴール前へ浮き球を送る。それを山田がダイレクトでシュート、その跳ね返りを瀬古がシュート、さらにその跳ね返りを佐々木がシュート、最後はその跳ね返りを瀬川に押し込まれた。 同点。 波状攻撃だったな。 これは凄かった。
正直、これで良くて引分け、流れから言って逆転されるなと思った。
しかし、何とか川崎の攻撃を凌いで、ロスタイムの後半51分のCK、山本のキックを、ニアサイドでうまくマークを外したダワンが逆サイドに綺麗なヘディングシュートを決めた。 鮮やかなシュートだった。
実に劇的な勝利。 試合の流れから言って絶対の勝ちゲームを追いつかれ、さらに逆転されそうだったのに、勝ち越したんだから、予想外が2度起こった試合だった。 何とも言えない変な試合だったが、勝利をものにした。 どこまで快進撃が続くか? 次のマリノス戦を勝つようだと、驚異の追い上げが起こりそう。 さすがに優勝は無理だろうけど。
それにしても、このメンバーで良く勝っていると思う。 スーパーな選手はいないからねえ。 ポヤトス監督のチーム作りが見事だとしか言いようがない。 今日の試合なんて、両SBからの有効な攻撃なんてなかったからねえ。 攻撃が手詰まりになりそうなもんだけど、何とかファンアラーノとIジェバリのポストプレーで攻撃を形作っていた感じ。 よく勝ったと思う。 シーズン前半は流れが酷く悪かったけど、その反動で今は凄くいい流れになってるね。
いずれまたぶり返しが来るから、その前に如何に力を付けれるかだね。