エコノミストを読んでいたら、株式時価総額/GDPがバブルの指標になる、そして今がバブルだ、という記事を見つけて、これは面白いな、と思って調べてみたら、株式時価総額/GDPというのは、投資家のバフェット氏が見つけた有名な指標みたいだ。
少し株をやっている人には、常識なんだろうけど、勉強し始めたばかりなんで。
さて、これは日本のGDPと株式時価総額(東証一部)の推移。
株式時価総額がGDPを越えると、バブルで、やがて弾けると。
こうやって改めて見ると、日本の成長は1992年頃に終わったんだなと、納得する。
それでも、何回か株価は、異常に上昇していると。
これは、わかりやすく株式時価総額/GDPを計算したバフェット指標の推移。
1.0を越えたのは、バブルとリーマンショック前と今回のアベノミクスだ。
ITバブルも結構でかかった。
これを見れば、今やばい時期にあるのが一目了然だ。
しかし、どうなんだろう。
今の株高はマネタリーベースを増やした結果でもある。
これが問題がある状態なんだかどうだか。
そうなると、米国がどうなのかが、気になってくる。
米国もQE1,2,3でマネタリーベースを増やしてきた。
(GURU FOCUSより引用:http://www.gurufocus.com/stock-market-valuations.php)
米国もリーマンショック前を越えてるね。
ITバブルのピークのでかさにも驚きだが。
日本と米国を見比べると、ITバブルとリーマンショックは、米国バブルの資金が、日本の株式市場になだれ込んで、引き起こされたのが、よくわかるね。
そして、今回は、日本と米国の両方がバブルを作り出している。
益々ヤバい気がしてきた。
しかし、ふと、ここでも、疑問が湧いてくる。
適正なバフェット指標は、1以下なのかと。
世界の他の国は、どうなのかと。
世界の国々のバフェット指標。
但し、株式時価総額は2015年1月のドル立てデータ、GDPは2013年のドル立てデータから計算した。為替の変動のせいだろう、日本の値は0.61となってしまった。
まあ、先進国は0.6ぐらいが普通かな。
金融先進国の英国の1.07をどう見るかだね。
まあ、素直に見れば、米国も日本もバブルだろう。
ただ、米国も日本も経済は立ち直りつつあり、これから伸びると思う。
株価はそれを先取りしているという面もあると思う。
ただ、GDPがそれだけ増えることもありえないと思う。
怖いのは、何かショックが起こることかな。
どんな世界情勢が、いつ引き金をひくか、わかったもんじゃない。
その時は、急落する可能性が高いと思う。