2016年の投資主体別売買動向の総額、年間の推移を振り返りたいと思う。
投資主体別売買動向
(※単位:百万円 ピンク:1千億円以上、灰色:マイナス) (クリック拡大)
昨年は、「海外投資家」は、3.7兆円も売り越していた。
「生損保」と「銀行」は、ここ7年間ずっと売り越しだ。
「生損保」は、7年間で4.6兆円の売り越し。
どんだけ蓄えていたんだろう。 まだまだ保有しているのかな?
「個人の現金」は3.8兆円ともっと凄い売り越し。
「個人の現金」は、7年間で33.6兆円の売り越しだ。
これは、凄まじい。
お金に困っているのか?単に利益確定売りなのか?
一方、買いはと言えば、
「信託銀行」は、3.3兆円の買い越し。 これは、日銀の買い越しだ。
「事業法人」も、2.2兆円の買い越し。 これは、自社株買い。
ある意味、企業が好調なのを表しているのだろう。
「個人の信用」は、ここ7年間ずっと買い越しだね。
短期予想は株高と予想されているということ。
これらの「全計」は、2016年2.1兆円の売り越しだった。
なら、株価は大下げしそうなのだが、そうならなかったのは、「自己計」が2.4兆円の買い越しだったから。
証券会社の自己売買が大幅な買い越しだった。
この表を見てると、「自己計」が面白い。
証券会社が儲けようとしているというよりも、「総計」が、ほどよくプラスになるように調整しているように見える。
どうなんだろう? 謎だ。