奨学金の今昔。

 雑誌で奨学金の記事を読んで、奨学金が様変わりしているのを知り、昔を思い出した。
学生の頃、自分も奨学金を借りていた。
思い出そうとするのだが、よく思い出せない。
そう言えば、返還完済通知のはがきを取っておいたのを思い出し、引っ張り出してみた。
日本育英会から総額240万ぐらい借りてた。
結構な額だな。 ただ、全部は使っていなかったと思う。
社会人になって、確か、月数万円づつ返済していたと思う。
14年後に完済していた。 計算すると、月1万5千円ぐらいか。
そんなもんだろうな。 負担になっていた記憶がない。

 さて、現在、奨学金を借りている人は、学生の50%くらいいるらしい。
多いなあ。 自分の頃はそんなにいなかったと思う。 親の所得制限もあったし。

 今、奨学金の返済に苦労していて、返済できない人が多くいるらしい。
米国の話かと思っていたら、日本でも多いそうだ。
2004年には、延滞者比率が10%まで増えていたが、今は回収が厳しくなって4%まで減っている。
大体、今日本育英会という組織はなくて、日本学生支援機構という組織が奨学金事業をしている。
小泉行政改革で、変わったそうだ。
その時に「教育事業」から「金融事業」に変わった。
返還が3か月滞った人は、ブラックリストに登録され、クレジットカードや金融関係の審査に影響が出る。 これは、厳しいなあ。
4か月滞ると、債権回収会社に債権が移る。 9か月になると、裁判所に支払い督促の申し立てがされる。
凄いなあ。 
まあ、借りた金は少しづつでも返すのは当然なんだが。
返せるのに、返さない輩がいたから、こうなったんだろうけど。

 さらに驚いたのは、有利子の奨学金が今中心になっているらしい。
これは、イカン。 有利子なら、大分迷っただろうなあ。
年利上限3%って、あかんやろ。 せめて国債の利率に連動すべきだ。
これは、学生は可哀相だわ。

 あと、教職・研究職になると、返済が免除される制度があったが、今はないらしい。
これもダメだろう。 
大学以外では、無くすべきだと思うけど、大学の教職・研究職になると、返済が免除されるのは残すべきだったと思う。 研究職は、日本の技術立国の根幹だからねえ。

 学生にとっても厳しい世の中になったねえ。
まあ、学生が増えすぎたのも良くないのだが。

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