日銀によるマイナス金利導入が1月29日に発表された。
銀行にお金を預けると、金利がつくのではなく、逆にお金を払わなければならない、というイメージで報道された。
マスコミでは真実は報道されないけど、ネットでは正しい情報が流れてくる。
そしてわかったのは今まで民間金融機関が日銀に預けている当座預金に+0.1%の金利がついていたのだ。
当座預金は「決済用預金」で金利がつかないのが当たり前。
それなのに+0.1%も金利がついていたとは。
これでは、民間金融機関もお金を市中に投資しなくて、日銀の当座預金に預けっぱなしにしておくよ。
当座預金の階層構造。
2015年における平均残高と法定準備金が金利+0.1%、日銀が任意に設定する金額(マクロ加算残高)が金利0%、残りの金額(政策金利残高)が金利マイナス0.1%になる。
これからの預金のみマイナス金利にしますよ、ということ。
日銀当座預金の推移。
2010年に金利+0.1%にしたのは、リーマンショック後の銀行救済策だったみたいだ。
それはある程度しょうがないとしても、日銀の異次元緩和と共に廃止すべきだろう。
金利+0.1%を残したもんだから、日銀がマネタリーベースを増やしても、ほとんど当座預金に残ってしまっている。
マネタリーベースを年間80兆円のペースで増やしても、ほとんど当座預金だ。
これで、日銀が実際に民間金融機関側に支払っている金利は、年間2000億円以上にもなっている。
これだと、市場に金は出まわらなくて、民間金融機関だけを何もしないで儲けさせたことになる。
こんなばかばかしいことはない。
こんなの、マイナス金利じゃなくて、ただちに金利を昔の0%に戻せと言いたい。
そっちの方が効果がはるかに大きいよ。
ただ、日銀がそう発表すると、全然インパクトがないのと、金利+0.1%の理不尽さが世間にばれて、非難ごうごうになるから、こんなマイナス金利の発表となったのだろう。
今回はマイナス金利策となったけど、黒田が金利+0.1%にしたわけじゃないんだから、今度はこそっとゼロ金利にしてほしいね。