この前、ロイターで面白い記事を読んだ。
「ドル高是正で「G20協調」の思惑、市場混乱の収束で増幅」という記事。
2月に上海で行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、各国当局がドル高是正で水面下の合意に達していたのではないかというのだ。
理由は、米景気がドル高で失速する事態は各国共通の大きなリスクで、市場不安定化など混乱回避を狙ったとのこと。
にわかには、信じられない。
世界中で、米国以外金融緩和をしているというのに。
そこで、為替レートを調べてみた。
米ドルの各国に対する為替レートのここ4か月の推移。
上からユーロ、ポンド、円、元。
この結果は面白い。
12月16日に米国が利上げしてから、ドル高になってると思っていたら、そうでもないんだ。
そして2月末のG20。
この後から、すべてドル安になっている。
言うことを聞かない中国元でさえ、ドル安だ。
元安にならないのは、不思議だなあ、と思っていたんだが、こういう話だったのか。
円の動きも面白い。
米国利上げから、円高になってる。 逆だろ普通。
米国利上げで世界経済心配で、円買いってことかな。
円だけ、G20後一定だったけど、数日前に急に111円になった。
なぜ?と思ったけど、これも関係あるのかな。
世界ドル安、G20での密約説、本当かいな、と思ったけれど、このグラフを見ると、信じざろうえない。
けど、どうやって、協調操作してるんだろう。
自由市場なのに、そのやり方がわからない。
表向きは、米国以外各国通貨安競争をしているように見えるんだけど。
6月の米国利上げまでは、ドル安の傾向は変わらないかもしれない。
コメント
利上げ直後はドル安が普通ですよ…
密約がなくてもドルは売られます
「噂で買って事実で売れ」
利上げしてからドルを買ってたら遅いです
マイナス金利で金庫株が上がりましたが
売上高が出てから買っても遅いのと同じです
1年も前から利上げが予想されてたので
それまでに買ったドルが売られただけです
もちろん予想以上の利上げであれば更にドル高が
進んでいたでしょうが…
各国での色々なレートの動きが、G20後一斉にドル安になったことをこの記事で論じているのであって、一般的な話をしているのでは、ありませんよ。