来週早々、日銀黒田会見、ドラギのせいで身動き取れず?

 木曜日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が結構踏み込んだ追加緩和を発表したにもかかわらず、EU諸国の株安を招いたにとどまらず、世界同時株安を導いた。
一番驚いたのは、肝心の為替さえ、ユーロ安になったことだ。
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EU各国の株価の推移。
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ユーロ、ドル、円の為替の推移。

 これを招いた原因は、「これ以上利下げはしない」と一言言ったためだ。
これ以上利下げすると、銀行が危ないからとそれを不安視されないために言っただけなのだが、もうこれ以上打つ手がありません、と解釈され、とんでもないことになった。
せっかくの踏み込んだ追加緩和がこの一言で吹っ飛んでしまった。

 これを見せつけられたら、日銀黒田総裁も不用意なことを言えないだろ。
来週3/14月 日銀会合、3/15火 黒田会見、3/16水 FRB会見
と続くけど、波乱含み。
1/29にマイナス金利策を発表したばかりだから、今回は何もないと思うけど、何もない事さえ、株価下落につながりかねないから、身動き取れないだろうなあ。
しかし、黒田総裁は、ドラギ総裁と違って、発言は一貫して強気だ。
本心がどうあろうと、迷うような事を言っては、市場に疑念を抱かれる。
その点、黒田総裁は心得ていて、肝が座っている。

 ただ、来週は株価は下がりそうな気がする。

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