電気自動車で社会が変革する。 iPhoneみたいに。

 Bloombergの「10年前のアイフォーンに匹敵か-電気自動車登場で社会は大きく変革へ」という記事が面白くて、納得するものがあった。

 「iPhone」というスマートフォンがアプリ開発や高速モバイルネット接続を促し、ノキアという携帯電話メーカーの巨人を実質駆逐してしまったように、テスラをはじめとする電気自動車メーカーは、ウーバー・テクノロジーズの配車サービスやアルファベット傘下のウェイモが手掛ける自動運転技術の力も借りて、大きな推進力を得る可能性がある。
「電気自動車だけなら、それほどの数字にはならない」「カーシェアや相乗りという要素が加わると、台数が著しく大きくなる可能性がある」と。

 確かに。 カーシェアとか自動運転とかタクシーとか公共性を有する車は、どっかの時点で一挙に電気自動車に変わる可能性があると思う。 環境問題の理由で。

 フランスのマクロン政権が40年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止すると発表してるし、英国も、ガソリン車とディーゼル車の新規販売を2040年から禁止すると正式発表した。
ドイツもVWの排ガス偽装問題で、ディーゼル車の限界が露呈し、今更ガソリン車でもないから、電気自動車への移行を加速するのは必然。
EU全体で、少なくとも英独仏では、2040年には電気自動車へ完全移行するんだろうなあ。
まあ、あと23年もあれば、出来るんだろうけど。
激しい排ガス規制を課している米国カリフォルニア州でも、排ガス規制でハイブリッド車(HV)がエコカーの範囲から外された。
カリフォルニア州で販売する自動車の14%はエコカーが義務つけられていて達成できないと1台あたり5千ドル(約60万円)の罰金が科せられるので、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)への移行は進められている。

 この記事で面白かったのは、確かにiPhoneが出てくるまでは、ノキアが携帯電話世界一のメーカーだったね。
1998年から2011年まで首位を維持していた。 わずか6年前の話。 もう大昔のような感じがするのだが。
社会の変革のスピードが凄まじいものになっている。

 ブルームバーグさんは、電気自動車とガソリン車の保有コストは、カーシェアを前提にした場合に2020年に同等となり、その5年後には自家用車でも同様になる、そうだ。 
2025年と言えば、8年後。 どうかな? ありえるかも。

 もうひとつ面白いのは、石油の話。
電気自動車へのシフトで、石油需要は2040年までに日量800万バレル前後減る可能性があると試算している。
これは、サウジアラビアが現在輸出する日量700万バレルを上回る規模。
08ー09年の金融危機時に世界の石油消費は日量170万バレル減少し、原油価格はバレル当たり146ドルから36ドルに下がったから、原油価格に著しい影響を与える可能性があるとのこと。

 これは、社会も世界情勢も激変する。
発電するのに石油を使っているのではと思ったが、日本の発電は、LNG:44%、石炭:32%、石油:9%、水力:9%、新エネ:5%の順。 石油による発電は知れてる。
これは、大変革を起こすね。
電気自動車に変えていった方がいいね。 ま、日本としては、さらに水素自動車にまでなってくれると、ありがたいんだが。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. deefe より:

    電気自動車になってなにか新しい機能でも追加されるのなら社会が変わるかもしれませんが、ただ燃料が変わっただけだとどうだろうか?
    思いつくのは太陽電池で走れるかもしれないくらいじゃないかなあ