漫画「海猿」の佐藤秀峰、電子コミック「11円」セールで印税1億3000万円。

 電子コミック販売サイト「漫画onWeb」や電子書籍取次サービス「電書バト」などを運営する漫画家の佐藤秀峰さんは、2月に伝書バトが実施した、電子コミック131冊を各11円で販売するセールの効果で、2月の売り上げ総額が3億円を超えたことを明らかにした。
売り上げトップだった佐藤さん本人には、1億3000万円以上の印税が入ったという(こちら)。

 これは、凄い。
どういうシステムになってるかわからないが、これが成り立つなら、漫画界に激震が走るんじゃないかな。
大手週刊誌が存続の危機に陥るかもしれない。
電子コミックが1冊11円で読めるなら爆買いするよ。
こんなセールをやっているのを知らなかった。

 1億3000万円の印税は、もし印税が50%なら2400万部売れたことに相当する。
佐藤秀峰の作品が約30冊あるから、1冊当たり80万部売れたことになる。
80万人かあ。 妥当な数字かもしれない。
30冊買っても、330円って、屁みたいなものだ。
佐藤秀峰の収入は、1冊当たり430万円。
これは、引き合うのかな?

 けど、よくよく考えてみると、これは発売から時間が経って、あまり売れなくなったマンガ本を再度売るいい方法かもしれない。
どうせ、時間が経てば、BOOK OFFとかの古本屋で売られて作家には1円の収入にもならないんだから。
1冊50円でも、バカ売れすると思う。
これは、出版社殺しというより、古本屋殺しのシステムだね。
古本屋は、今まで作家に著作権料を払わずにぼろ儲けしてたんだから、罰が当たったようなもんだ。
マンガが専門の古本屋は、これから潰れていくかもしれないなあ。

 佐藤秀峰といえば、『ブラックジャックによろしく』。
何冊か読んだことがある。
ただ、センチメンタルなのが強くなってきて、読まなくなった。
見たことないけど、「海猿」の作者って、佐藤秀峰だったのかあ。
Wikipediaで調べてみたら、この人は気骨のある人みたいだ。
だから、こんな電子書籍取次サービスみたいなことを、自分自身の手でやってるんだ。
この人なら、作家を不当に扱うことはないだろうし、大化けしそうな気がする。

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