2015年の投資主体別売買動向を振り返ってみる。
※単位：百万円 ピンク：1千億円以上、灰色：マイナス
一番下の欄が、2015年の各部門の総計。
傾向がはっきりしている。
海外投資家2.66兆円と証券会社の自己計2.05兆円が断トツ。
両者が儲けのチャンスと見て、積極的に投資している。
信託銀行、事業法人、その他法人が数千億円のプラス。
これは、日銀のETF購入やGPIFの株購入の影響だな。
本当は、もっとプラスになってもいいはずなんだけど、日銀とGPIF以外は凄い売りをかましているんだろう。
個人信用も数千億円のプラスで、儲けのチャンスと見てるんだろう。
それ以外は、すべてマイナスで、笑ってしまう。
「個人の現金」なんて、4.9兆円のマイナス。
皆、利益確定に動いたということ。
この大マイナスで、全部の総計がなんとプラス3千億円ぽっちになってる。
しかし、これがアベノミクスの狙いの一つかもしれない。
株が個人の現金に還元され、個人消費にまわったとしたら、それで成功と言えるだろうから。
それでいて、株価は上がってるんだから。
この個人の現金がプラスになった時の、株価上昇は半端ないだろう。
その時は、バブル到来なのかも知れない。