裁定買い残の現状について。
青線:買いポジション。 緑線:買いポジション+買いの翌限-売りポジション-売りの翌限。 赤線:日経平均。
裁定買い残が、日経先物の決済日の6/12前から激減して、元に戻らない。
年初と同レベルの額という低さ。
金額に勘算すると、約9,000億円も減ったままである。
巨額だ。
一方、6月の日銀のETF購入額は、約4,400億円である。
GPIFと共済年金の株購入が少し穴埋めしてると思うが、恐らく大マイナスだろう。
それが、6月の株価低迷の原因だろう。
ギリシャ危機でわかりにくくなっているが。
それにしても、なぜ裁定買い残が減ったままなのだろう。
前回の決済日3/13の時は、3月末には、回復していた。
以前経済誌で、米国の金融規制改革法(ドット・フランク法)によるヘッジファンドの規制強化のため、一部欧米の金融機関が5月にかけて資産圧縮を行う方針、と書いてあった。
この記事を見て、もしかして、裁定買い残が、決済日6/12前後で激減するんじゃないかと、思っていたら、そうなった。
株価は思ったほど、下がらなかったけど。
まあこの辺の正確な事情はわからない。
これがわかったら、大きいんだけどなあ。
もし、買い残が以前のレベルに回復すれば、すなわち約9,000億円増えれば、日経平均を2,200円も押し上げることになるのだから。