日本株を今誰が買っているのか、知りたいところ。
一番わかりやすいのが、「投資主体別売買動向」。
「投資主体別売買動向」とは、投資家を「外国人投資家」、「国内の法人」、「個人投資家」といったいくつかのカテゴリーに分類した上で、各カテゴリー別の投資家が、1週間のうちに日本株をどれだけ買い越しもしくは売り越したかを東京証券取引所(東証)が集計したものです、とのこと。
これは、過去5年間の「投資主体別売買動向」。
これには、驚いた。
おおざっぱにいって、生損保・銀行・信託銀行・その他金融・事業法人・その他法人・投信・個人と、日本の法人・個人が軒並み、日本株を売り越しているのだ。
そして、それ以上に海外投資家が、日本株を買っている。
だから、日経平均が上がっているのだ。
個別に見ると、生損保・銀行・信託銀行は、株を売って、営業損失をカバーしてるんじゃないかと、疑いたくなる。
個人の凄まじい売り越しは、なぜだろう。
利益確定かな。
個人は、日本株を買っているとばかり、思っていた。
特に凄いのが、2013年。
海外投資家が15兆円買い越して、日本人個人が12兆円売り越している。
これは、日本株の保有者が、日本人から外人に移ったということ。
これを見ると、今日本株をどれくらい海外投資家が保有しているのか、心配になってくる。
その内、調べておこう。
ただ、2014年は変化が見られるね。
海外投資家が激減して、信託銀行と事業法人が一番の買い手になっている。
これは、日銀のETF買いと年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用で国内株式の比率を上げたのが、原因かな。
それで、やっと全計がマイナスになるのを回避できている。
2012年は、全計でマイナスになっている。
それもあって、2013年に日銀が異次元量的緩和策を実施したのかもしれない。
この「投資主体別売買動向」のデータは、現状把握するのに、とても為になるね。