遂に来た。 米シェール企業が破綻。

 原油安が経営圧迫 米シェール企業が破綻(こちら)の第一報が遂に来た。

 原油価格が50ドル/バレルを切れば、危ないと言われてたけど、遂に来たという感じだ。
本当は、原油安は手放しで喜ばしい筈だけど、米シェール企業への投資が大きいから、潰れるとヤバイ。
原油安の間、維持費なしで放置できれば、問題ないんだろうけど。

ちなみに、シェールオイルの採算コストは、
最大のバッケン(ノースダコタ州)は40ドルから70ドルのレンジに分布している。
テキサス州のイーグルフォード地区も40~70ドル。同パーミアン盆地で40~50ドルといわれる。

いっぽう、石油輸出国機構(OPEC)諸国の採算コストは、
サウジが10ドル以下、ナイジェリアが20~40ドル、ベネズエラで30ドル程度といわれる。
ロシアも陸上油田で40~60ドル。 カナダのオイルサンドは50~100ドル。

さらに
米国を除く産油国は、原油輸出依存型経済ゆえ、60ドル割れはきつい。
財政均衡価格(財政赤字を回避できる価格水準)の推計を見ると、
サウジが99ドル前後、ロシアが100ドル前後、ナイジェリアが120ドル前後、ベネズエラが160ドル前後とされる。
サウジアラビアは75ドルが3年続けば、財政が危機的状況になるとの観測もある(こちら)。

この財政均衡価格のデータは、面白い。
サウジアラビアは、採算コスト10ドルから楽勝と思っていたけど、財政均衡価格99ドルでは、大赤字じゃないか。
これは、いづれ原油価格は上昇するな。 1年もつかどうか。

 それにしても、株価は、NYダウ・日経平均とも回復し始めた。
しかも、NYダウは300ドル高だ。
不思議だな。
一般人が、米シェール企業が破綻という情報に触れた時には、もう既に株価は、動いていたということかな。
ということは、原油価格は、今下げ止まりしているけど、少しは上がり始めるということか。

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