日本政府が破産する時、大逆転が起こる。 面白い論理。

 「日本政府が破産する瞬間、大逆転が起きる」という面白い記事を読んだ。

 誰しも、日本の負債がGDPの283%にも達していて、大丈夫なのかと不安に思っている。
借金しているのは日本政府であって、しかも日本国民に借金しているから大丈夫という意見がある。
借金に苦しんでいる国は、外国に借金しているから危ないんだという意見もある。
世界の経済情勢に異変が起こると、すぐ円高になるのは、日本円が信頼されているからであって、現実は世界から大丈夫と判断されているんだなと何となく思っている。
それでも、借金は良くないというのが常識だから、不安はやまないんだが。
そこに、面白い意見が出て来た。

 こういうストーリー。
 投資家が日本政府が破産すると考える。 ⇒ 日本国債の売り注文を出す。 ⇒ 日本国債が暴落。 ⇒ さらに円を売って、ドルを買う。 ⇒ 円が暴落。 ⇒ 日本政府が外貨準備金で円を買い支える。 ⇒ 日銀は暴落した国債を大量に購入する。 

ここで、1ドル100円が1ドル300円になり、日本国債が1000円から300円に下落したと仮定すると、
日本政府は、1ドル100円で買って持っていた外貨準備のドルを300円で売却し、日銀は額面1000円の国債を300円で購入したことになる。しかも巨額に。
これは、日銀と日本政府が大儲けしたことになる。
損をするのは、暴落中の国債を売り、暴落中の円を売った投資家ということになる。

 これは、なかなか面白くて、分かりやすい話。
ただ、日本国債の買い手は、ほとんど日本国内で、海外の占める割合は6%程度なので、こんなことにはならないと思うけどね。

 政府が破産しなかったのは、負債が円建てだったから。
ドル建てなら、ドルで返済しなければならないので、ドルを買わなければならない。 高くなるドルを買わなければならないので、悲惨度が増していく。
外貨を借りている政府と自国通貨を借りている政府では、このように決定的な差があるので、「過去に倒産した外国政府よりも、日本政府の債務負担は重い(債務残高のGDP比が大きい)から、日本政府も破産するだろう」といったことにはならないのです。
という話。

 なかなかわかりやすかった。

 それでも、多額の負債は心配。
海外が関係ないなら、国内は大丈夫かという話。
借金は国債で賄われているから、買い手が無くなるのが心配だけど、日銀が買ってくれるから大丈夫。
日銀が円を発行して、政府に流れて、そこから国民や市場に円が流れていく。
それが多額だと、ハイパーインフレになるんだけど、日本は今デフレに苦しんでいるくらいだから、大丈夫。
何かの拍子にインフレになりすぎた時、大問題になるんだろうなあ。
戦争にでもならない限り、大丈夫なのかな?
戦争で過度の物資を輸入しなくならなくなった時のみが、危険なのかもしれない。
不思議な話だけど。

 これは、米国にも言える話かも。 
米国も多額の債務を抱えている。 しかも海外にも。
しかし、ドルで売っている。 自国通貨で。
米国だけは、外国に借金しても自国通貨だから、大丈夫なんだな。
米国はずるいね。

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