日銀の宮野谷篤理事は3日の衆院財務金融委員会で、一部で指摘されている日本での高額紙幣廃止の必要性について、1万円券の現金流通システムにおける重要性などを踏まえて「慎重に考える必要がある」との見解を示した(こちら)。
ぎょっとなるね。
ロイターの記事だから、それなりにもまとも。
高額紙幣の廃止は、マネーロンダリング対策のために世界中で行われているところがある。
最近では、インドでのモディ首相が、演説の翌日に1000ルピー(約1700円)紙幣と500ルピー紙幣を廃止すると宣言したのが有名。
もっとも、この結果は、紙幣廃止で金融機関に持ち込まれた旧紙幣は15兆2800億ルピー(約26兆3千億円)に達したが、これは流通量の99・8%に相当する。少なくとも3兆ルピーが表に出ることなく破棄されると見込まれていただけに「不正資金の撲滅とはほど遠い結果となった。ブラックマネーが、(一般の現金に)切り替えられて終わった可能性がある」とのことで、失敗に終わったらしい。
日本では、マネーロンダリングなんてそんなにないだろう、と思っていたけど、日本の場合は、「たんす預金」を減少させるのが目的らしい。
確かに、千円札でタンス預金する人は、いなくなるだろうな。
欧州では、500ユーロ(約6万6000円)券の発行を2018年末で停止することを決めている。
そんな高額紙幣があるのかよ、という感じだけど、それなら廃止しても大して問題にならないだろうと思う。
日本では、殆どの店でクレジットカード支払いかスマホ支払いが出来るようにならないと、1万円廃止はダメだろうな。
クレカを持てない人は、生活できなくなるし。
日銀は、「諸外国の高額紙幣に比べると、1万円という額面金額はそれほど大きくない」「わが国における高額紙幣廃止の議論については、現時点で慎重に考える必要がある」と語ったそうだ。
これは、やる気はないというのと、同等だね。