「聖地をたずねて」 ~西国三十三所のゆかりを学ぶ~ *京都国立博物館

 京都国立博物館で、「聖地をたずねて」─西国三十三所の信仰と至宝─を見てきた。

西国三十三所草創から1300年。人々をひきつける巡礼の魅力を、美しい観音菩薩の姿や各札所の寺宝を通じて紹介する展覧会。

・国宝「六道絵」 閻魔王庁図 聖衆来迎寺

小さく描かれていて、堪能出来なかった。 単眼鏡を持ってくれば良かった。
地獄の閻魔の庁の絵で、中央両端に人頭幢が描かれている。幢(はたほこ)の上に男女の首をのせたもので、亡者の善悪を判断するという。 初めて見た時、おどろどろしいと思ったけど、意味があるんだね。
紅色が印象的な絵。

中山寺の六道絵の方が見やすかった上、相当な画力を感じた。

国宝「病草紙」は、以前にも見たことがあるけど、巧いし、面白い。

「両界曼荼羅図」 : 絵の良さはわからないけど、色合いが美しいと思う。

「伝観音菩薩・勢至菩薩立像」清水寺 : 運慶または湛慶。 流れるような体のラインが美しい像。 わずかに片足を前に出す姿が艶やかな感じを与える。

西国三十三所は、養老2年(718)、大和国長谷寺の開基・徳道上人が、閻魔大王から「生前の悪行により地獄へ送られる者が多い。観音霊場へ参ることで功徳が得られるよう、人々に観音菩薩の慈悲の心を説くように」とお告げを受け、起請文と33の宝印を授かったことにはじまるといいます。徳道上人が極楽往生の通行証となる宝印を配った場所が、観音霊場を巡る信仰となり、33の札所を巡る日本最古の巡礼路となりました。
 巡礼路の総距離は約1000キロメートルに及び、和歌山、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、岐阜と近畿圏を包括するように伸びています。長きにわたり、日本の首都であり、文化の中心地である京都に三分の一の霊場が集中していることから、観音信仰と巡礼の文化は全国に広がりました。

このことは、全く知らなかった。
お遍路の四国八十八箇所とは、全く関係ない。
知らなかったので、いちいち説明書きを読んだ。 学びの展覧会だったかな。

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