大阪市立美術館で、ドレスデン国立古典絵画館所蔵「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見てきた。
ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》が、長年の調査によりキューピッドの画中画が他者により塗りつぶされていたことが判明。 その修復完成のお披露目公開。 合わせてドレスデン国立古典絵画館が所蔵するレンブラント、メツー、ファン・ライスダールなど、17世紀オランダ絵画の黄金期の作品の展覧会。
オランダ絵画が続く。
見るべきものはない。
レオナールト・ブラーメルの「神殿で祈るソロモン王」が光の明暗が良かったかな。
そして、ヤン・ステーンの「母子像」は素晴らしかった。 ヤン・ステーンはオランダの絵画展でよく見かけるけど、いいね。
一番最後に、
比較出来るように、ザビーネ・ベントフェルトの「複製画:窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)」があり、
ヨハネス・フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」があった。
危惧した通り、キューピッドの画中画が大きいためかなり目立つ。 そのため、絵全体がごちゃごちゃした印象になり、手紙を読む女性に焦点が当たりずらいのだ。 キューピッドが塗りつぶされていた方が、手紙を読む女性が際立っていていい。 キューピッドの画中画を塗りつぶしたのは暴挙だが、センスはあるね。 以前はフェルメール自身が塗りつぶしたと考えられていて、そうであってもおかしくないと思う。 ただ、キューピッドの画中画は手紙が恋文であることを暗示しているので小さくない意味があるので、フェルメール自身が塗り潰すことはないとは思う。