西宮市大谷記念美術館に2015 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展を見に行った。
イタリア・ボローニャで毎年実施されている絵本原画コンクールで入選した24ヶ国76作家の5点1組にしたイラスト作品が展示されている。
受付前に記念写真用の大パネルが。
いいサービス。 選定もグッド。
見るのは、昨年に引き続き、2度目。
昨年は、芸術性やテクニックが表に出た作品ばかりで、見て子供が元気が出るような絵が少ない、というのが見た感想だった(こちら)。
今年はさらにレベルが下がって、芸術性やテクニックすら少ない、という感じだった。
どうも審査員に問題があるような気がする。
★「そこはどこ」 エリアーナ・アルベルティーニ
主に茶色の色鉛筆で描いた寂しげな心象風景。
惹かれる。
★「ガラス屋敷の幽霊」 ケイティ・ハーネット
二人の少女が両手を広げて、はしゃいでいる絵が好きだなあ。
興味津津で目をひろげて、窓の外から中を覗き込んでいる絵もいい。
本展のベスト。 絵本らしい絵本。
★「遠い国から来た女の子」 マリーア・ヨンソン
北欧らしい森の美しさと幻想。
★「森」 ロピスとヴィダーリ
一番斬新だった。
左半分に白の浮き彫りで人の顔を描き、右半分にその人の見る森を描いている。
★「白い馬」 ルオ・リン
アラブの王様を主題としながら、中国風の絵になっているところが面白い。
絵も大胆で繊細だし。
★「夜になると」 マルティナ・ヴァンダ
劇場にやってきた多くの観衆を描いた作品。
とてもセンス溢れる絵。
★「覇王別姫」 ユエ・シュアイ
土台は古風な中国の歴史物ながら、描き方がしゃっとした線でざっと描いているのが新鮮に感じる。
最後の部屋半分に特別展示で、昨年第5回ボローニャSM出版賞を受賞したポルトガルのカタリーナ・ソブラルの計43点原画が展示されていた。
これのどこがいいのか、さっぱりわからない。
やっぱし、審査員がおかしいよ。
いいなと思う絵で、イタリア人の絵が多かった。
さすがセンスがいい。 昨年はそんなこと感じなかったけど。
対して、アジアがダメだった。
日本、台湾、韓国とダメで、芸術性のあるイランもダメだった。
中国だけが上記の二人だけ気を吐いていた。