京都国立博物館で「鳥取・三佛寺の蔵王権現立像」を見てきた。
といっても、常設展を見てきた。
常設展といっても、京都国立博物館の常設展は、レベルが高い。
★「千手観音立像」 湛慶作 1躯 京都・妙法院
きりっとした像。
★「獅子・狛犬」 1対 京都・八坂神社
この獅子・狛犬が一番良かった。
湛慶様式らしい。
玉眼もいい。 ごつごつした毛が印象的だ。
「香りの調度」のコーナーは、印象的だった。
江戸時代に香道の文化が花開いたらしいのだが、その調度品の豪華さと洗練さに驚いた。
「志野棚」に飾られた調度品は、良かったなあ。
瀟湘八景図のコーナー
★「瀟湘八景図」 秀盛筆 8幅 細見美術館
解説には、素人っぽいと書かれていたが、自分には良く思われた。
湿潤な感じが漂ってくる。
濃淡がクリアで、清冽な印象も受けた。
★「瀟湘八景図(小幅)」 相阿弥筆 6幅 大仙院
ぼかしすぎ。
しかし、雪山と湖の寒さが秀逸。
★「瀟湘八景図」 元信筆 4幅 東海庵
くっきりとしている。
元信はさすがに、いいね。
富士山の絵画のコーナー
★「富士山図」 曾我蕭白筆
蕭白らしい異様な印象を与える絵。
山容を薄墨で黒く塗って、山頂だけ白く残して、雪を表現している。
異様だけど、力強い。