京都市京セラ美術館で、美術館開館記念展「京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編」を見てきた。
明治維新から100年前の江戸後期から現代にかけて、日本画の代表作家を中心に、同時代に活躍した工芸家や書家、明治期に登場した洋画家、彫刻家、版画家、さらには戦後の現代美術の新鋭作家を加えて、「京都の美術」の250年の歴史を彩った名品を三部構成で紹介する展覧会。
京都市美術館がリニューアルされて、初めて見に来た。
以前からよく見に来てたので、改修工事の間見れなかったのが、残念だったけど、これからいい展覧会がまた見れる。
リニューアルされて、建物が良くなったね。
地階にガラス張りのカフェがある。
館内のチケット売り場を通り抜け、階段を少し登ると、大広間がある。 左右に展示室がある。
勿体ないくらいの広い空間。
天上も高くて、解放感がある。
大広間を通り抜けると、裏庭に繋がる。
ここが、一番の改善ポイントだろう。
丁度、紅葉だった。
右手には、藤棚があって、見頃にはとても綺麗な花が咲く。
改修前の大理石の階段や柱はちゃんと残してくれている。
以前は、大型展覧会では、1階のみが展示室でぐるっと1周回る構成になっていたが、今回は建物の北側だけにして、その代わり1階と2階に展示室がある構成になっていた。 工夫してるね。
・長沢芦雪 「龍図襖・虎図襖」
最近、別の展覧会でも見た。
・岸駒の「松下飲虎図」
凄くリアル。
明治の絵画や工芸が続く。 見どころ無し。
大正に入ると、絵が良くなってくる。
・冨田溪仙「沖縄三題」とか味がある。
甲斐庄楠音「横櫛」とか岡本神草「口紅」は、以前見たことがあるので、感動はないが、大正らしいデカダンがある。
秋野不矩「朝露」、秋野不矩の絵はいいなあ。 インドに行く前の絵は。
須田国太郎「歩む鷲」。 須田国太郎の絵は凄く重厚でとても好きだ。
鬱蒼としたガジュマロみたいな木。 いいなあ。 鷲は不自然だけど。
・(五代)清水六兵衞「大礼磁薔薇文花瓶」、薄桃色の下地に白いばら、上品な美しさ。
・河合榮之助「磁器柿花瓶」 渋く紅い柿の色が美しい。 丸い形も絶妙。
現代は面白くない。
・ 向井久万「浮游」が、はっとする面白いデザイン。 3人がそりぎみの姿勢で浮いている。