メアリー・カサット展 ~京都国立近代美術館~

 京都国立近代美術館でメアリー・カサット展を見てきた。

 19世紀後半のパリで活躍したアメリカ出身の女性画家メアリー・カサット(1844-1926)は、エドガー・ドガとの出会いをきっかけに印象派展に参加し、身近な人々や家庭の情景を主題に独自の画風を確立しました。「母子像の画家」としてカサットの名を不朽のものとしています。とのこと。
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★《浜辺で遊ぶ子どもたち》
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この平面的な絵は好きだなあ。

★《庭に座るシュザン》
花に囲まれた少女の絵。 明るくて美しい。

 印象派的な絵が続く。
しかし、ドガやモリゾに比べると、負けてるな。

★ベルト・モリゾ《縫い物をする女》
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マネの絵かと思ったけど、複雑な色構成でいいね。
もう一点の「バラ色の服の少女」はルノアールみたいで、ちょっと真似が強いが、モリゾってうまかったんだなと見直した。

★《眠たい子どもを沐浴させる母親》
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一番良かったのは、この絵かな。
明るい美しさに溢れている。

以降、印象派から脱出しようとしたのかな、

★《夏の日》
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粗いタッチで色をどぎつくしたり、

★《果実をとろうとする子ども》
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ナビ派っぽい絵を描いたりする。

★《青い服を着た少年(No.2)》
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最後、目を悪くしたみたいで、パステル画を多く描くようになる。
この絵は、ドガかと思うくらい最高に美しかった。
この写真で伝わりにくいけど、実物はとても美しかった。

 カサットについて良く知るわけではないけど、この画家のことを知れるだけの十分な絵が揃ってたんじゃないかと思う。
まあ、上流階級出身の落ち着いた絵を描く人のようだ。
革新さや鋭さという近現代的なものは、かけらもない。
母子像を多く描いたので、それが目新しく、そしてある程度美しくもあるので、有名になっているという感じかな。
歌麿の母子像の浮世絵も展示されていたけど、そっちの方が母と子が良く描けていると思ったよ。

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