大阪和泉市の久保惣美術館の 広重の東海道 - 十二種類の五十三次 -展を見に行った。
企業の創業家が寄付した美術館によくある、日本の庭と近代建築がマッチした美術館である。
駐車場から入館して、本館に行くには、まず庭に出るようになっている。
庭の横を歩いていく。
日本風の通路を抜けていく。 途中に幾つか建物がある。
現代的で風流な石畳。
竹垣と壁の間を通り抜けていく。
おしゃれな建物の前に出るけど、まだ本館は先。
結局、ここが入口。
安藤広重の「東海道五十三次」には、版が二十種類あるそうだ。
馴染みの「保栄堂」版は勿論、「蔦屋」版、美人東海道とか、縦長の版とか、色々なヴァリエーションがある。
勿論「保栄堂」版が断然いいんだけど。
今回は、五十三次全宿場じゃなくて、いくつかを選んで、幾つかの版を並べて楽しんでもらうという趣向だね。
「東海道五十三次」は、何回か見ているから、あれだけど、「箱根」は不思議だね。
二子山の色とりどりの岩は、前衛的というか、なぜこんな風にしたんだろう、と不思議な感じだ。
竪絵で描いた東海道は、「日本橋(朝の景)」が美しい。視線がジグザグに誘導されるようになっているそうだが、確かにそれがいい。
[美人東海道]は、キワモノっていう感じだけど、「四日市」は美しい。 旅姿の母児が凛々しい。
もの珍らしく見たけど、あまりいいのがなかった中で「石部」がよかった。
これは、「庄野」。 いいね。 今回展示されていなかったけど。