松方幸次郎(1865~1950)は日本の近代産業の発展に尽力した実業家である一方で、「松方コレクション」と称される西洋美術の一大コレクションを形成した大収集家として知られています。
本展は、国立西洋美術館所蔵作品、そして国内外に散逸した松方コレクションの名品―絵画等約90点に加え、ー、フランスに留め置かれた5点、その他の約160点を展示します、とのこと。
★レオン・レールミット 「羊飼いの女と羊のいる風景」
ミレーを思わせる牧歌的な美しさがある。
★ポール・ゴーギャン 「水飼い場」
ゴーギャンのこういう風景画をたまに見る。
好きだな。 どこか詫びしいところがある。
★ジャン=フランソワ・ラファエリ 「老人」
聞いたことのない画家の絵だけど、何とも強烈な老人の絵だ。
ゴッホの絵みたいだな。
★ロートレック 「庭に座る女」
完全に中央に配置された女性像。
ロートレックには珍しく、性格の悪さが顔に出ていない女性像だ。
良くこれだけいい絵を選んだねえ。
アメリカ人より見る眼があるよ。
それにしても、戦争にかこつけて、松方が買った絵5点をフランス政府が返却しないのは、許せんな。
泥棒国家だよ。
別に戦争に絡んで盗んだ絵ではなく、ちゃんと金を払って買ってるんだからねえ。
ほんと、泥棒国家だよ。