神戸市立博物館で、神戸開港150年記念特別展「開国への潮流」展~開港前夜の兵庫と神戸~を見てきた。
18世紀半ばから19世紀半ばまで、「開国」を迫る欧米諸国と対峙しながら、日本が新たな国際関係に歩みを進める模索の時代だった。本展は、当時の国際環境や政治・外交に照らしながら、約100件の資料を通じて、開国、そして神戸開港にいたる歴史的潮流をたどる展覧会。
3階で「絵画と古地図で読み解く日欧交流」展も開催されていて、こちらの方が良かったかな。
3階の「絵画と古地図で読み解く日欧交流」展は、写真撮影OKだった。
★「織田信長像」
修復が終わっての記念の展示。
伝狩野永徳の「織田信長像」に似ている。
★「聖フランシスコ・ザビエル像」
かの有名な聖フランシスコ・ザビエルの像。
本図は、高山右近の旧領、旧千提寺(現茨木市)山中の民家に伝わった「開けず櫃(ひつ)」に「マリア十五玄義図」などとともに隠されていた絵画で、大正9年の発見時は軸装であったそうだ。 知らなかった。
★「観能図屏風」
これもなかなかいい絵。 ここでも桃山の着物のデザインは美しいよ。
★狩野内膳「南蛮屏風」
「桃山時代の狩野派」展で初めて見た絵。 黒い海と金雲の対比が美しい。デザイン的で美しい、と書いているね。
★プランシウス「世界図」
色々な世界地図や日本地図が展示されていた。 これは中でも美しかった地図。
★「世界四大州・世界四十八か国図屏風」
この屏風は、図抜けて興味深い。
世界地図と共に、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ各国の民族図が描かれている。
それは、とても興味深いが美しいわけでなない。
ところが、上の部分に描かれた絵がとても良かった。
だから、拡大して写真を撮った。 右から並べた。
左隻の右の日本の農村風景をなぜか撮り忘れてしまったのが残念。
左隻の上部には「四季職耕図」や「韃靼人狩猟図」、皇帝・神農・孔子の姿が描かれている。
右隻の上部には、動物の楽園、日の出となぜか天女が舞っている。そしてヨーロッパの狩りの風景、西洋船の海戦の様子が描かれている。
この屏風のアイデアも素晴らしいし、上部の絵の発想が面白いし、美しい。
絵の詳細はこちらで見れる。
2階で展示されていた「開国への潮流」展は、開国への歴史を知る展示で、興味深くはあったね。
いい美術作品はなかったが。
★《長崎海軍伝習所絵図》
この絵は中でも美しかった。