「陶工・河井寛次郎」展 ~圧倒的に瑞々しい若き寛次郎作品~ * 京都国立近代美術館

 京都国立近代美術館で「川勝コレクション 鐘溪窯 陶工・河井寛次郎」を見てきた。

初期から最晩年にいたるまでの河井寛次郎の代表的な陶芸作品を網羅した川勝コレクションの中から名品約250点を一堂に展示する展覧会。

S43、S58、H17にも河井寛次郎の展覧会を開催しているそうだけど、多分H17のを見てるなあ。
こちらの常設展示でもよく見てるし、あまり期待はしてなかったんだが。
写真撮影OKだった。 ブログを書くには、ありがたい。

序章 川勝コレクションの名品

最初に名品が並べられていた。
京都国立近代美術館の展示は、最初に代表作を見せて、こちらを掴みに来るね。
渋い中に華やかさがあって、いいねえ。

第一章 彗星出現

この黄色は好きだなあ。

初期の作品。
最初の展覧会で天才現ると絶賛されたらしい。
これらの作品を見た時、とても感動した。
なんて、瑞々しいんだと。
この第一章の作品群からは、瑞々しいエネルギーを感じ圧倒された。
寛次郎の若きエネルギーが迸っているよ。
凄いなあ。
釉薬の研究に没頭した時期があって、陶芸を研究した時期がある。
その成果を、色や造形や意匠に持てる技をぶちまけている。
古様から近代的な物まで。
様々な作品を作り上げ、展示されていたが、これらの作品からこちらに押し寄せてくるのは、瑞々しいエネルギーだ。
凄い。

第二章 民藝運動の中で 

富本憲吉《天目釉壷》、富本憲吉《白磁壷》、濱田庄司《海鼠釉黒流描大鉢》
富本憲吉の作品もいいなあ。 意匠に凝った人だけど、シンプルな造形でも美しい。
濱田庄司の大皿は、豪快だなあ。
バーナード・リーチは感心しなかった。

第一章 彗星出現にあまりに感動したので、民芸運動にかかわってからの作品が最初、くすんで見えた。
しかし、段々その渋さの中に落ち着いた美しさが感じられるようになってきた。

第三章 此世このまゝ大調和 

こんな作品もある。

一通り見た後で、もう一度ざっと作品を見た。
民芸後の渋い中にも華やかさがある作品を見た後でも、若い頃の瑞々しい作品は良かったなあ。
昔、展覧会を見たことがあるので、感動することはあるまいと思ったけど、若き頃の作品に出会えてよかった。

河井寛次郎の作品は、まず色がいいなあ。 意匠もいいし。
色と意匠がいいから造形にはあまり目がいかないけど、造形もいいんじゃないかなあ。
3拍子揃った陶芸家だね。

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